軽量スペシャルモデルのロードスター 990Sを新車購入して2年目
マツダのオープン2シーター・ライトウェイトスポーツカー「ロードスター」の現行ND型に、軽さの楽しさにフォーカスした「990S」が追加されたのは2021年12月のこと。車両重量は1t切りの990kgであるとともに、レイズ製の鍛造アルミホイールを採用してバネ下重量を軽減しているのも特徴です。そんなロードスター 990Sを新車で購入してサーキットでの走行を楽しんでいる“きみ”さんに話を聞いてみました。
サーキットの練習用としてチューニング
マツダND型「ロードスター 990S」を新車で購入した“きみ”さん。以前はAT限定免許で、家のクルマに少し乗る程度だったそうだが、MT車に乗ろうと思い限定解除。そして、購入したのがロードスターだった。
「最初はトヨタ 86かなと思って見ていました。もともとサーキットを走りたいなと思っていて、ロードスターに試乗してみたら乗りやすくて、ロードスターに決めてしまいました」
新車で購入して現在2年目。約1.9万kmをすでに走行したという。990Sをチョイスしたのもサーキット走行を見据えてのことだそうだ。そこで現在はサーキットでの練習用マシンにするべく、チューニングを行っている。
まずブレーキパッドはプロジェクトミューのHC-CSをチョイス。タイヤはPOTENZA RE-71R。サスペンションはテインの本格スポーツモデルであるモノスポーツをチョイス。マフラーは軽量なR1チタンを装着。シートはレカロのRS-G ASMエディションで、6点式フルハーネスでサーキット走行に対応。ハンドルはOMPをチョイス。前後にシュロスの牽引ストラップを装着している。純正で装着しているレイズ製16インチ鍛造アルミホイールに組み合わせるホイールナットもレイズ製として、度重なる取り外しにも対応でき、軽量化にもなっている。
クルマの軽さはサーキットでの上達への近道
2024年1月にサーキットデビューをしてからすでに6~7回はサーキットを走っているという“きみ”さん。本庄サーキットや筑波サーキットコース1000などが多く、筑波サーキットはライセンスも取得したので走り込む予定とのことだ。
目標はスーパー耐久と同日開催の富士スピードウェイでのロードスターカップに参戦すること。そのためにロードスターで走り込んで腕を磨きたいという。
ロードスターはアンダーパワーでクルマへの負担が少ないのでサーキット走行を繰り返してもダメージを蓄積しにくい。タイヤもパッドも摩耗が少ないので、1回走るごとのコストが抑えられるのもロードスターのメリットだ。
それらもすべては軽さに由来している。そのため、より軽量な990Sを選んだというのも納得。消耗品へのダメージが少ないからたくさん走れるし、タイムの再現性が高いのもポイント。タイヤもパッドも新品にしなくても、何度もベストタイムを望むことができる。
ハイパワーなクルマだと、スキルが上がってもそれ以上にタイヤが減っていってしまうと、ずっとタイムダウンしてしまうことが多い。ところがライトウェイトでアンダーパワーなクルマだと、何度でもベストタイムを出せるコンディションで走れるので、スキルアップしたかが分かりやすい。そういったクルマを選ぶのが上達への近道のひとつでもある。
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)