最新の高輝度タッチスクリーンでデジタルルームミラーが新時代に突入
万が一の事故や、煽り運転などのトラブルに遭遇した際に客観的な証拠を残してくれるドライブレコーダー。アフターで取り付けるユーザーの間で今トレンドとなっているのが、後方視界の悪いクルマだけでなく、昼も夜もクリアな視界を確保できるデジタルルームミラーとのセットです。台湾発のドライブレコーダー大手の最新モデル「Mio MiVue ER50」は、従来モデルの約3倍となる1500ニトの高輝度タッチスクリーンを実現。その圧倒的な性能と使い勝手を解説します。
日々のカーライフに安全をもたらすドライブレコーダー
もはやクルマへの必須装備のひとつとなったと言っても過言ではないアイテムが、ドライブレコーダーではないだろうか。万が一の事故のときや煽り運転などが発生してしまったとき、ドライブレコーダーがそのシーンをしっかり録画してくれていれば、確固たる証拠となることで自己の正当性をアピールすることができるので、自分の身を守るために付けておきたいアイテムであることは間違いないところだ。
ただ、中には以前から乗っている愛車にまだ装着していないという人や、最近愛車を買い替えたけれどまだドライブレコーダーを装着していないという人も少なからずいるだろうし、古くから装着しているドライブレコーダーをそろそろ新しいものにアップデートしたいと考えている人もいることだろう。
そんな、これからドライブレコーダーを付けたいと考えている人にも、従来のドライブレコーダーをアップデートしたいと考えている人にもオススメできるのが、「Mio MiVue ER50(ミオ マイビュー ER50/以下ER50)」というミラー型ドライブレコーダーなのだ。
日本に上陸して間もないドラレコ界の超大手ブランド
Mio(ミオ)というブランド名に、あまり聞き馴染みがないという人もいらっしゃるかもしれないが、これは台湾の複合企業であるMiTAC Synnex(マイタックシネックス)
現在では世界各国の自動車メーカーのディーラーオプションとして採用されているだけでなく、じつは純正装着品の一部も同社が手がけているものが存在するほど、業界内では知られた存在となっている。
Mioのドライブレコーダーは、日本では先行してバイク用が広く流通していてすでに高い評価を集めているのだが、雨風が直接当たるバイク用で実績があるということは、その信頼性の高さの証明と言えるだろう。
コンパクトな分離型で車種を問わずスマートに設置OK
そんなMioのクルマ用ドライブレコーダーの最新モデルであるER50は、ミラー型ドライブレコーダーということで、前後のドライブレコーダー用のカメラに加えてデジタルインナーミラーがセットとなっている。
前後のカメラはともに2Kの高画質録画が可能なものとなっており、ソニー製の最新第2世代「STARVIS 2」超高感度CMOSセンサーを搭載することで、極端に暗い環境でも鮮明な映像を記録してくれる。カメラ本体は分離型でコンパクトなサイズとなっているので、車種を問わずにスマートに設置できるのも魅力だ。
そして装着したカメラからの映像を映し出すデジタルインナーミラーは11.26インチの大画面かつスリムベゼル設計となっており、タッチスクリーン操作で設定などもスマートフォン感覚で行うことができ、後方カメラで撮影した映像を映し出すことで、バックミラーとしての機能を共有することができるようになっているのだ。
1500ニトという高輝度は明るい日中で真価を発揮
このデジタルインナーミラーのスクリーンは従来モデルの3倍の数値となる1500ニトという高輝度となっている点も注目。スクリーンが明るいと聞くと夜間での視認性が高まると考えがちだが、夜間だけではなく、じつは明るい日中にこそ効果を発揮するもの。
というのも日中は車内に入り込む光が多いため、スクリーンにさまざまなものが反射して映り込みがち。そのときにスクリーンの輝度が低いと、映り込みに負けて見づらくなってしまうのである。せっかく高画質なカメラで撮影しても、スクリーンの輝度が低いと台無しとなってしまうので、ER50の1500ニトというのはかなり重要な要素なのである。
またこのドライブレコーダーにはGPSとWi-Fiが備わっているため、スマホアプリと連動させることでリアルタイム映像や走行ルートの確認、録画のダウンロード、設定変更、アップデートなども可能となっている。
駐車中でも安心の監視機能も備える
このようにすでに性能面では申し分のないER50だが装着も非常にカンタンで、デジタルインナーミラーはバンドで純正のミラーに被せるように固定するだけで、電源はシガーソケットから取ることですぐに使用することができる。
配線も本体から極力目立たないように装着できるように設計されているので、ナビやオーディオの装着などをDIYで装着できるスキルがある人であれば、スマートに装着することも難しくないはずだ。
そしてこのER50には、他のドライブレコーダーでは別売りとなることが多い駐車監視ケーブルも標準で同梱される点も見逃せないポイント。こちらを使用すればクルマを降りてからもなにかがあったときはしっかり録画をすることができ、録画モードも選択可能であるほか、バッテリーが一定以下の数値になったときは自動でオフになってバッテリー上がりを防ぐ機能も含まれている。
さらにSDカードも同梱されているので、ER50本体を購入すれば必要なアイテムがひと通り揃った状態で即使用することができるようになっているのも嬉しいところ。
日本市場でのサポート体制も万全
Mioは前述したように台湾の企業ではあるものの、日本に販売協力会社が存在しているため、しっかりとした日本語取扱説明書が備わるほか、専任の日本人スタッフが対応するカスタマーサービスや、購入日から3年間の製品保証も備わっているので、安心して使用することができるのである。
このように高性能かつ充実した同梱品も備わるER50だが、実売価格はおよそ4万円ちょっとと低価格なのが最大の魅力。同様の装備をディーラーオプションなどで用意されるもので揃えると10万円前後(工賃別)はかかるのが一般的だから、コストパフォーマンスにも優れていると言えるだろう。
もしどんなドライブレコーダーを装着しようか悩んでいるのであれば、ER50はぜひ候補に入れておきたいところだ。
■Mio MiVue ER50
ミオ マイビュー ER50
【表示】
・タッチパネル:11.26インチ IPS タッチパネル
・輝度:1500nit
【ビデオ】
・解像度/フレームレート:前後1440p/29fps HDR
・映像素子(前後):Sony製第2世代「STARVIS」超高感度CMOSセンサー搭載、500万画素
・ファイル形式:SuperMP4(H.265)
・記録メディア:MicroSDカードスロット(U3/V30以上、512GBまで対応)
【デジタルルームミラー本体】
・電源電圧:12V/DC
・サイズ:全幅281mm×全高73.8mm×奥行き24mm
・重量:390g
【前後カメラ(E70)】
・サイズ:全幅69.85mm×全高25.7mm×奥行き28.9mm
・重量:43.6g