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ランボルギーニとバボラが再コラボ! 新ラケット「BL002」が4月に登場…ラケットスポーツと高級自動車工学をつないだのは「カーボンファイバー」でした

投稿日:

TEXT: AMW  PHOTO: Automobili Lamborghini S.p.A.

  • パデル用ラケット「BL002」はランボルギーニのスーパースポーツカーからインスピレーションを得たグリーン&ブラックで展開される
  • パデル用ラケット「BL002」の重量はわずか360g
  • パデル用ラケット「BL002」は、3KカーボンとKoridionテクノロジーを採用
  • ランボルギーニとバボラが再びコラボし、新たなパデル用ラケット「BL002」を2025年4月に発売する
  • パデル用ラケット「BL002」は5000本限定で販売される予定だ

ランボルギーニとバボラが再コラボ

ランボルギーニは2025年3月14日、スペインのバボラ社と再びコラボし、新たなパデル用ラケット「BL002」を同年4月に発売すると発表しました。前作に続くこの新モデルは、優れた性能と精度を誇り、快適な操作性も実現しています。日本ではまだ馴染みの少ないパデルですが、この最新ラケットの魅力を詳しく紹介します。

共同開発によって生まれた最先端パデルラケット

ランボルギーニとバボラ社は、2024年に長期的なパートナーシップを締結した。パデルラケット「BL002」は、スポーティなデザインに加え、3KカーボンとKoridionテクノロジーを採用し、エネルギーの変換を最適化する高剛性の周辺モノコックフレームを実現している。これらの素材は、ランボルギーニのクルマやバボラのラケットにも使用されており、高性能で快適かつ扱いやすい設計(重量360g)で、誰でも楽しくプレーできる。BL002シリーズは、ランボルギーニのスーパースポーツカーからインスピレーションを得たグリーン&ブラックで展開され、5000本限定で販売される予定だ。

2024年には、BL001シリーズがイタリア・ボローニャ近郊のランボルギーニ本社で、バボラの研究開発チームとのコラボレーションにより製造された。このコレクター向けラケットは、スーパースポーツカーのシャシーデザインから直接インスピレーションを得たモデルで、ひとつひとつ手作業で製造され、大きな成功を収めた。

2025年には、BL002モデルがバルセロナ近郊のバボラ・パデル・スタジオで製造される。このスタジオは、バボラのラケットとゲーム技術のノウハウと、ランボルギーニのカーボンファイバー製造プロセスおよびデザインの専門知識を融合させるために設立された。

素材の専門知識を活かして製作

バボラとランボルギーニのチーム間で継続的な交流が行われ、今回はとくに素材に関する専門知識を提供するために、ランボルギーニのエンジニアがバボラ・パデル・スタジオに訪問した。このスタジオの使命は、革新を追求し、プレーヤーのニーズに応えること、そして必要に応じて、パデル発祥の地であるスペインで少量生産のカスタムメイドや限定版の生産を行うことである。

ランボルギーニの最高製造責任者であるラニエリ・ニコリ氏は、このコラボレーションについてこのようにコメントしている。

「ランボルギーニとして、バボラとのコラボレーションの第2章を発表できることを嬉しく思います。このパートナーシップは単に製品のデザインにとどまらず、ラケットスポーツと高級自動車工学という2つの異なる世界の融合を象徴するものです。

当社のカーボンファイバー製造チームは、この新しいラケットの製造プロセスに直接関与し、スペイン本社に素材に関する専門知識とメイド・イン・イタリーのノウハウをもたらしました。これは、パデルとスーパースポーツカーを愛するすべての人々にとって垂涎のラケットとなることでしょう」

AMWノミカタ

バボラ社は、1875年にテニスストリングを発明した企業で、かつてはルネ・ラコステ(フランス)、スザンヌ・ルングレン(フランス)、ビョルン・ボルグ(スウェーデン)といった偉大なチャンピオンたちがVSストリングを使用するなどテニス専門の最も古い国際企業である。

今回のコラボはランボルギーニの持つカーボンファイバー製造プロセスとデザインの専門知識をバボラ社と共有してパデルラケットを開発するプロジェクトだが、カーボンファイバーの軽量で強度な特性はパデルラケットのみならず自転車、スキー、釣り竿などのスポーツ用品から、航空宇宙産業、医療などその応用範囲は広い。ランボルギーニのカーボンファイバーの研究は1980年代からはじまっている。

1983年にコンポジット素材研究部門を設立し、カーボンファイバー技術の研究を本格的に開始した。1985年にはカーボンファイバー製のエンジンフードと一部のパネルを採用した「カウンタック 5000QV」を発表し、「ディアブロ」ではパーツの一部、「ムルシエラゴ」ではボディの一部にカーボンを採用した。

2011年に本社に「オートモーティブ・カーボンファイバー・リサーチ・センター(ACRC)」を設立し、2013年のアヴェンタドールでフルカーボンモノコックが、2017年のチェンテナリオではカーボンボディが採用されている。

また、ランボルギーニ独自のカーボン成形技術「フォージド・コンポジット」を開発し、より複雑な形状のパーツを製造可能になったことも現代のランボルギーニを語るうえで特筆すべき点である。今回のコラボレーションに見られるようにランボルギーニはイタリアの自動車メーカーというだけでなくカーボン製造技術のエキスパートとしてそのさらに守備範囲を広げてゆくのではないだろうか。

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