人気のコンパクトトレーラー「300シリーズ」の最新作をチェック
インディアナ・RVの「300SN2」は、軽量コンパクトなキャンピングトレーラー。限られたスペースを有効活用し、広々としたリビングエリアと便利な機能が魅力です。軽自動車でも牽引できるサイズで、キャンピングカー初心者にもぴったりの最新モデルを紹介します。
限られたサイズの車体に考え抜かれたレイアウト
2025年1月31日~2月3日に千葉県・幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2025」では、多くのキャンピングトレーラーが展示され、注目を集めていた。今回はその中から、2025年で創立27周年を迎えたインディアナ・RVのキャンピングトレーラー最新モデルを紹介する。ちなみに、27周年が重要な節目となる理由は、会社名の「ヴィンテ・セッテ」がフランス語で「27」を意味するからだ。
同社で最も人気のある300シリーズの最新作「300SN2」は、マルチルームを廃止し、2つのダイネットを持つことで、300シリーズで最大のリビングスペースを誇る車両だ。さらにこの車両は「VIP Hybrid II」というパッケージを搭載している。ポータブル電源、鉛バッテリー、そしてソーラーパネルを組み合わせることで、電源環境を強化したモデルとなり、AC電源で稼働する家電やDC12V電源で動作するキャンピング機器などを効率よく使用できる。
日本の交通事情に合わせて左側面に設置されたドアを開けると、正面にキッチンがレイアウトされており、シンク、2口コンロ、冷蔵庫など必要な装備がひと通り揃っている。ちなみに、キッチンのコンロやヒーターに日本では入手が困難なプロパンガスは使用せず、コンロにはカセットガスを使ったガス供給器を使用している。ヒーターは灯油を燃料としたFF式ヒーターが採用されている。
車体後方にはシングルベッドにアレンジ可能な2人掛けのダイネットが備わる。車体前方には4人掛けのダイネットがあり、こちらはダブルベッドに変換可能だ。これで夜間は最大3人が就寝できる仕組みとなっている。なお、ドアのすぐ脇に位置するクローゼットは非常に大容量で、オプションでクーラーを選択した場合、本体はこのクローゼット内に装着されることになる。
日本でも扱いやすいサイズで導入コストもお手頃
ポーランドのキャラバンメーカー、Niewiadow(ニワドー)社によって日本向けに製造されるこのモデルのボディサイズは、全長4500mm×全幅2050mm×全高2450mmで一般的な乗用車並み。これであれば駐車スペースに困ることはないだろう。また、車重は650kgと、牽引免許が必要な750kg以下であるため、牽引免許なしで運転が可能だ。さらに牽引する車両も一般的な乗用車で十分対応できる。
気になる価格は装備によって異なるが、最もシンプルなスタンダードパッケージは294万8000円、VIP Hybrid IIパッケージは364万6500円(すべて消費税込)。キャンピングトレーラーは年間の維持費も安く、導入コストとしてはかなりリーズナブルといえるだろう。