ルノー クリオ/ルーテシアを愛するユーザーたちのミーティング会場から
ルノーのコンパクトハッチとして1990年に初代モデルが登場したクリオ(日本名ルーテシア)は、実用的なハッチバックモデルである一方、さまざまなホットモデルもラインアップされて高い人気を誇っています。そんなクリオ/ルーテシアを愛するユーザーが一堂に会する「クリオミーティング」が2024年11月17日に静岡県立三ケ日青年の家マリーナ広場で開催。今回で通算27回目、三ケ日青年の家を会場にしてからは10回目を数える今イベントには、クリオ/ルーテシアだけでなく、多くのフランス車が参加。そんななかから、希少な「クリオRS 182トロフィー」のオーナーを紹介します。
2代目クリオRSの集大成といえるホットモデルが182トロフィー
ルノー「クリオ/ルーテシア」のホットモデルとして知られる「RS」は、ルノー・スポールの頭文字を表しており、実用的なハッチバック車を一気に本格的なスポーツモデルに変貌させてしまうことで多くのユーザーを虜にしているのはご存知のとおり。
そんなRSの名前を冠したクリオ/ルーテシアの2代目モデルのなかでも、最後を飾るモデルかつ希少なモデルと言えるのが、2005年にリリースされた「182トロフィー」である。
車名の182とは搭載される2.0Lエンジンの最高出力に由来する。他によりホットな「カップシャシー」を備えて豪華装備を省いたレーシーな「182カップ」も存在し、この182トロフィーは182カップをベースにさらなるチューニングが施されたものとなっているのだ。
その内容は、激しい走りにもへこたれない強化ハブやスピードライン社製のアルミホイールにレカロ社製シート、そしてザックス社製の専用ショックアブソーバーがおごられ、「カプシカムレッド」と名付けられた唐辛子をイメージしたボディカラーが与えられていた。
このクリオRS 182トロフィーはイギリス市場向けに500台が生産され、スイス向けの50台と合わせて550台が世に生み出されたもの。当然イギリス向けは右ハンドルで、スイス向けの50台が左ハンドル仕様となる。
日本へ輸入された左ハンドルの182トロフィーはわずか4台
そんな希少な2005年式クリオRS 182トロフィーの左ハンドルモデルに乗る桑山泰生さんは、なんと同じ182トロフィーから現在の個体に乗り換えたという経験の持ち主で、1台目が7年、この2台目も7年で、計14年も182トロフィーに乗り続けているのだ。
桑山さんによると日本へ輸入された左ハンドルの182トロフィーは4台とのことなので、日本にある182トロフィーの半分に桑山さんが関わっているということになる。
もともと乗っていた1台目の182トロフィーの走行距離が9万kmを超え、リフレッシュを検討していたところに低走行な182トロフィーが出てきたということで、思い切って乗り換えたそうだ。その1台目の182トロフィーも、その個体を過去に所有していた人が買い戻したというから、運命的なものを感じてしまう。
そんな2代目182トロフィーは前オーナーの手によってマフラーとエアクリーナーが交換されているが、もともとルノー・スポールが手をかけたモデルということもあってノーマルのままでも十分楽しい1台だそうで、今後も長く乗っていきたいので、メンテナンスをしながら大切に維持していきたいと話してくれた。
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