手軽にアウトドアが楽しめるキャンピングトレーラー
軽自動車でも牽引できるキャンピングトレーラーが、プロライトジャパンが手掛けた「Sweet Suite(スイートスイート)」です。車重わずか420kgながら、広いベッドや必要最低限の装備が整っています。手軽にキャンプを楽しむための新しい選択肢となるトレーラーの内部はどうなっているのでしょうか。
牽引する車両を選ばない車重たった420kgの軽量ボディ
2025年1月31日~2月3日に千葉県・幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2025」の会場で、あらゆるキャンピングトレーラーのなかでもっとも小さい1台をプロライトジャパンのブースで発見した。スタッフに話を伺ったところ、通常キャンピングトレーラーは牽引免許の要不要を分ける基準として、車両重量750kgがひとつの目安となっているため、多くのトレーラーは750kg以内でできるだけ大きく、快適な車両を開発している。
しかし、この「Sweet Suite(スイートスイート)」と名付けられた車両は、これよりもはるかにコンパクトで、軽自動車でも牽引可能な車両重量とサイズを目指して設計された驚くべきコンパクトさを持つ車両である。車重は420kgしかなく、平坦な場所では人力でも簡単に移動できるとのことだ。
意外にも広いベッドや最低限の装備が詰まった車内
気になる車体サイズは全長3660mm×全幅1800cm×全高2020mmであり、一般的な牽引免許不要のトレーラーよりもふた回りほど小さいことが分かる。車幅の1800mmは、タイヤハウスの突起部分を含めた数値であるため、実際の車体幅はさらに狭い。車体寸法で言うと、幅は外寸で1370mmほどしかない。
ティアドロップ型の右側面後方には出入り口があり、ここから車内にアクセスする。車体前方はソファベッドになっており、展開すると車内のほとんどがベッドとなるレイアウトである。ベッドサイズは132cm×193cmで、セミダブルとダブルの中間程度のサイズとなっている。就寝定員は2名であるが、カップルや夫婦限定と考えた方が良いだろう。
気ままな1人旅にも最適な超コンパクトサイズが新鮮
車体前方にある棚には、シンクや電子レンジなどがコンパクトに格納されている。キッチン部分は立って調理ができるという要件があるが、この車両はシンクの前にフロア下収納があり、ここを開けて一段低い位置に立つことでこの要件をクリアしているという。また、ベッドの下には大容量の収納スペースがあり、車内および車体側面からもアクセスが可能となっている。
小さいながらも必要な最低限の要件を満たした小さなキャンピングトレーラー。価格は382万8000円(消費税込み)で、牽引するクルマを選ばず、取り回しも楽々のこのキャンピングトレーラーは、より手軽にトレーラーライフを楽しむことができる1台だ。おひとりさまの気ままなキャンプ旅にも最適である。