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元F1パイロットのインタビューにオーストリアへ! ガソリンはドイツよりリッター30円も安いのに物価は3割以上も高い!?【みどり独乙通信】

写真の標識からオーストリアへ入ります

アクシデントを乗り越えてオーストリアの絶品スイーツを楽しむ

ドイツ・ミュンヘン在宅の池ノ内みどりさんはオーストリアへ向かう道中、渋滞やルートの選択ミスで予想外のタイムロスに。焦りながらも無事にインタビューを終えた後、学生時代を思い出しながらオーストリアでしか味わえない美味しいスイーツを

オーストリアへ向かう道のりでのアクシデント発生

この日は、隣国オーストリアへ元F1パイロットのあの方のところへ取材のため、愛車を走らせました。気温はそれほど低くはなく、どんよりと曇った日でした。余裕を持ってインタビュー開始の2時間前に家を出ましたが、途中でナビを見ると、なんだかおかしいことに気づきました。当初の予定より、110分も増えているではありませんか。

私の自宅を出てすぐに首都高速道路のような幹線道路に入りますが、そこは毎日のように特に朝夕は大渋滞です。通勤ラッシュ時の時速20km/h前後でノロノロ走っていると、110分増えているのは納得できますが、その渋滞を過ぎると一般的な時間に戻るはずが、この日はずっとそのまま。

とりあえずオーストリア方面のアウトバーンには乗りましたが、どうやら途中のローゼンハイムから乗り換えるA93号線が激混みしているようでした。このままではインタビューの時間に間に合いませんので、途中から下道を約100km走って目的地へ向かいました。

焦る気持ちが大きかったのですが、バイエルンやオーストリア地方の装飾が入った素敵なトラディショナルなお宅の前をとおり、アップダウンの激しい山道も走りなかなか楽しいドライブでした。あっという間に田舎の畑道で国境を越えてオーストリアへ。そこからインタビューの場所がある元F1パイロットさんの事務所までは約20kmほど。

オーストリアに入った途端に数多くのオービスが設置されており、制限速度をしっかり守っているとはいえ、とても不安になりました。なんとか時間どおりに到着し、受付けの方や秘書さんにお水やカプチーノをいただき、ホッと一息。元F1ドライバーさんにはちょうど来客があり、助かったのでした。

インタビュー後の至福のひとときは……

久々にお会いし、インタビューをひととおり終えた後は念願のお楽しみタイムです。私は学生時代をオーストリアで過ごしたこともあり、現地でしか食べられない物を購入できるこの日は絶好の機会でした。スーパーマーケット巡りもしました。私の学生時代もそうでしたが、オーストリアは今も昔も物価が高くて驚きます。同じ物で比較すると、ドイツよりも3割以上高いのではないかと感じます。

まずは「キプフェル」というパン。名前やパン生地がドイツ、スイス、オーストリアで異なりますが、このオーストリアのキプフェルは、もっちりしてふんわり甘い感じが好きなのです。しかし、コロナやインフラの影響を受けて価格が倍になっていたことには驚きました。

次は「アルムドゥードゥラー」というオーストリアのエルダーフラワーとレモンバームのハーブ系のレモネードです。ちょっとジンジャーエールに近い不思議な味なのですが、日本人が好きな優しい味だと思います。いつもは大きいペットボトル入りを購入するのですが、なんと画期的なシロップが販売されていました。

オーストリアの友人に写真を送ると、彼女も知らなかったそうです。これからは自宅で好きな濃さのアルムドゥードゥラーが飲めるなんて、嬉しい発見でした。ドイツのスーパーマーケットにもオーストリアフェアの時はアルムドゥードゥラーが販売されますが、いつでも購入できるわけではありません。

ガソリン価格が安いオーストリア

ひととおりお買い物を済ませた後は、最後にオーストリアの定番デザート「トプフェンシュトゥルーデル」をなんとしてでも食べたいと思っていました。基本的にはパン屋さんやカフェには大体どこにでも置いてありますが、売り切れている場合もあるので食べられるかどうかドキドキします。トプフェンとはオーストリアドイツ語でクリームチーズのことで、ドイツ語ではクワルクといいます。

パイよりも薄い生地のクリームチーズパイに、温かいバニラソースをたっぷりかけていただきます。お店によって味や食感がかなり違いますが、この日は何年ぶりかに食べました。クリームチーズパイはどちらかというと甘さ控えめですが、ほのかに温かい甘~いバニラソースと一緒に食べるのは至福の瞬間です。この日はインタビューを無事に終えたご褒美スイーツでした。

結構大きいのでお腹がいっぱいになり、ガソリンを満タンに給油して岐路に着きました。オーストリアはEUの中でもガソリン価格が安い国のひとつで、私の住むミュンヘンと比べると1Lあたり約30円安いと思います。行きに田舎道を走ってオーストリアまで来ましたので、帰りも違うルートですがドイツ国境まで下道で走ることにしました。

帰りのルートでは、川を隔ててドイツへ入ります。検問もなくドイツに入国しました。このようなシチュエーションに何度も遭遇しているのに、毎回テンションが上がり、標識の写真を撮ってしまいます。オービスだらけだったオーストリアに驚いたのか、この日の夜はオービスが頭に浮かんで、なかなか眠れませんでした。

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