ロードスター・パーティレース ジャパンツアーシリーズ 2025年度第1戦富士
2023年に「ロードスターカップ」で公式レースデビューを果たした20代自動車ジャーナリストの筆者。2025年シーズンはマツダ「ロードスターNR-A」を新車購入して、ロードスター・パーティレース ジャパンツアーシリーズに挑戦します。2025年3月16日の開幕戦はホームコースの富士スピードウェイで開催、マシンは性能が向上した大幅改良型ということで「これは上位を狙うしかない!」と意気揚々と臨んだ結果は……?
ハイレベルな選手たちとイコールコンディションで戦える
ロードスター・パーティレース ジャパンツアーシリーズは全国を転戦して、シリーズ8戦(有効ポイント6戦)で行われるレースだ。このシリーズは近年レベルが高くなっていて、開幕戦での面々を見てみるとSUPER耐久経験者がぞろぞろ。さらにはポルシェ カレラカップ ジャパンのプロクラスで表彰台を経験した山田 遼選手もエントリーしている。正直ちょっと弱気になっていた。しかし、見方を変えれば、そんなレベルの高い選手たちとイコールコンディションで争えるのは、またとない機会と言えるだろう。
今シーズンはロードスターを得意とするチューニングショップで、パーティレースの合同テストで講師なども務める加藤彰彬さんが代表の「TCR JAPAN」に現場でのサポートをお願いすることにした。初の全国転戦に際して、これまでパーティレースの経験が豊富な人たちにサポートしてもらえるのはとても心強い。
なお、オイル類は有限会社ユーロリサーチが販売している「Lubross(ルブロス)オイル」を協賛していただくこととなった。カラーリングはルブロスオイルをメインに施工、その様子はまた別の記事にする予定だ。
ヘビーウエットでの予選はクラス14位
前日の3月15日の練習走行はなんと雪によりキャンセル。積もり方次第では16日のレース開催も心配されたほどであった。しかし、積雪がひどくなることはなく、無事に開催となった。
予選はヘビーウエットかつ、気温が低いコンディション。とにかく早めに出て連続周回をして、タイヤを発熱させようという作戦に出た。序盤からアタックはするが、タイムを狙うのは予選後半と踏んでコースイン。
セッション中のタイム更新を重ね、8周目に2分29秒668をマーク、9周目もタイムが更新できそうな雰囲気だったものの、第3セクターのGRスープラコーナーでミスをしてしまい、タイム更新には至らなかった。
結果、予選は全体18位、クラス14位。富士チャンピオンレースのロードスターカップではシングルで予選を終えることもあったので、ロードスター・パーティレース ジャパンツアーシリーズのレベルの高さを痛感。トップは山田 遼選手で、タイムは2分24秒453で唯一の24秒台だ。クラス11位の鷹尾選手が2分29秒498だったので、ミスをしなければこのポジションまでは来られたかもしれない。