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ひとり旅の足は謎の韓国製SUV、キア「スポーテージ」!? ケイジャン料理の本場で自家製「ジャンバラヤ」を味わう!【ミシシッピ川ブルース旅_12】

ひとり旅の足は謎の韓国製SUV、キア「スポーテージ」!? ケイジャン料理の本場で自家製「ジャンバラヤ」を味わう!【ミシシッピ川ブルース旅_12】

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TEXT: 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)  PHOTO: 宮澤佳久(MIYAZAWA Yoshihisa)/牧野森太郎(MAKINO Shintaro)

ひとり旅の相棒は未知の韓国SUV

時間は午前5時半。ハーツレンタカーのオフィスが開くのは午前6時。まだ30分ある。ベンチに座ってまずしたことは、荷物の中からヘッドライトを取り出すことだ。またもやヘッドライトが大活躍である。

大きな荷物を抱えたまま待っていると、オフィスにスタッフが現れた。しかし、電気が復旧しないとコンピュータが動かないため、なんの作業もできないという。それはそうだ。仕方なく、またベンチに逆戻りした。

6時半、ようやく照明がついた。ガランとした建物のあちこちで、パラパラと拍手が起こった。さっそく、カウンターで手続きをしてもらう。日本での打ち合わせでは、ジープ「コンパス」を希望してあった。しかし、「小型SUV」というだけで車種まで指定できないのは、どのレンタカー会社も同じだ。どんなクルマがぼくを待っているか、ドキドキの瞬間だ。指定された駐車場のスポットに行くと……。

「なんだ、あのクルマは……!」

思わず足が止まった。見たこともないクルマがポツンと佇んでいるではないか! フロントのエンブレムをみると「KIA」とある。車内に乗り込み、キーについたタグを見ると「Sportage」と車名が書いてあった。キア「スポーテージ」。初めて聞く車名である。

「そうか。こうなったか……」

小さな落胆が素早く脳を駆け巡ったが、気を取り直すことにした。韓国製のクルマを運転するのは初めての経験だ。これから約3週間、旅をともにする相棒。コイツとうまくやっていかなければいけない。

「よろしくね、キムさん」

ぼくは新しい韓国人の彼女にやさしく声をかけた。

* * *

このミシシッピの旅で筆者が取材した内容を1冊にまとめた本が2025年3月13日に発売となった。アメリカンミュージックのレジェンドたちの逸話とともに各地を紹介しているフォトエッセイ、興味のある方はぜひチェックを。

>>>『アメリカ・ミシシッピリバー 音楽の源流を辿る旅』(産業編集センター)

■「ミシシッピ川ブルース旅」連載記事一覧はこちら

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  • 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)
  • 牧野森太郎(MAKINO Shintaro)
  • アウトドア誌、ライフスタイル誌などの編集長を経験。2001年にアメリカでキャンピングカーを購入して以来、国立公園を訪ねることをライフワークとする。著書に『アメリカ国立公園 絶景・大自然の旅』『自分自身を生きるには 森の聖人ソローとミューアの言葉』(ともに産業編集センター)がある。カリフォルニア州シェラネバダ山脈のジョン・ミューア・トレイルを計30日かけて踏破したレポートがデルタ航空機内誌「sky」に掲載され、カリフォルニア観光局のメディア・アンバサダー最優秀賞を受賞。
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