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マクラーレン「GT」が「GTS」にマイチェンして何が変わった?「スーパーカーの酸いも辛いも全てを知った人に乗ってもらいたい」真意とは

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TEXT: 西川 淳(NISHIKAWA Jun)  PHOTO: マクラーレン オートモーティブ(McLaren Automotive)

  • マクラーレン GTS:内装にはスポーティなパフォーマンス仕様とエレガントかつモダンなテックラックス仕様を用意
  • マクラーレン GTS:標準装備のコンフォートシートにはナッパレザーを採用
  • マクラーレン GTS:カーボンモノコックシャシー「モノセルII-T」を採用、ルーフには再生カーボンが用いられている
  • マクラーレン GTS:ボンネット下には150Lの収納スペースが用意された
  • マクラーレン GTS:リアのラゲッジ容量は420Lを確保している。全面ガラス張りのテールゲートにはソフトクローズ機能が備わっている
  • マクラーレン GTS:“グランドツアラーをマクラーレンが独自に解釈した”というスーパースポーツ「GT」が、2023年12月にマイナーチェンジ、GTSへと進化を果たした
  • マクラーレン GTS:4L ツインターボエンジンは最高出力を15ps高め635psに。0-100km/h加速は3.2秒とGTと変わらないが、0-200km/h加速では0.1秒速い8.9秒となっている
  • マクラーレン GTS:軽量鍛造アロイホイールを追加設定するなど、内外装のバリエーションを増やしている
  • マクラーレン GTS:車両リフト機能は昇降時間を従来の半分(4秒)とし利便性が向上
  • マクラーレン GTS:ハンマーヘッドと呼ばれるフロントバンパーのデザインを変更、リアにはエアスクープが新設された

GTの魅力は何ひとつ失われていない

快適性や利便性を備えたスーパースポーツ、マクラーレン「GT」がマイナーチェンジを受け「GTS」に進化を果たしました。その実用性の高さや信頼性を確認するために、あえて京都や奈良の観光地をドライブ。日本の一般道で改めて試してGTSの魅力を再確認してきました。

実は“マイチェン”というほど大袈裟な変身ではない

マクラーレン GTがデビューしたのは2019年のこと。新生マクラーレン・オートモーティブのデビュー作MP4-12Cを彷彿とさせる控えめなスタイリングに、水平に持ち上げられたノーズやエンジン上の使えるラゲッジスペース、そして何よりも毎日乗りたいと思わせるドライブフィールは、実用スーパーカーの嚆矢というべきホンダ「NSX」やアウディ「R8 V10」を思い出せた。もちろん最新モデルゆえグランドツーリング性能は両車をうわまわっていたし、サーキット性能に至っては他のマクラーレン製ロードカーに迫る実力の持ち主だから、R8の敵ではない。

そんなマクラーレン GTがGTSへのマイナーチェンジを果たした。エクステリアのディテールとエンジンパワーアップ、内外装色の設定といったあたりが主な変更項目だが、フロントリフターの改良といったいかにも実用スーパーカーらしく嬉しい改良もあった。

もっとも、そもそも完成度の高いモデルだったから実は“マイチェン”というほど大袈裟な変身ではない。日本で登録されたGTSを改めて一般道&長距離で試してみて、そう確信した。

なぜならGTからの進化を手に取るように感じる場面がほとんどなかったからだ。乗った印象を結論から言っておくと、走りそのものは相変わらず軽快で、中間加速はスムースかつ驚くほど力強く、ワインディングロードのハンドリングに至っては他のマクラーレンに優るとも劣らず意のまま。つまりGTの魅力はGTSとなっても何ひとつ失われていなかった。

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