オフロード走行と快適な車内の両方を兼ね備えた新型キャブコン
キャンピングカーの常識を覆す、オフロードタイヤを装備したメルセデス・ベンツ「スプリンター」がベースのキャブコンモデルが「ジャパンキャンピングカーショー2025」で展示されました。このモデルはオフロード走行だけでなく、車内の快適さにもこだわりが詰まっています。どんな仕様になっているのか、スタッフに聞きました。
オフロードタイヤを履いたスプリンターベースのキャブコン
2025年1月31日~2月3日に千葉県・幕張メッセで開催された「ジャパンキャンピングカーショー2025」。会場を回っていて目を引いたのは、メインステージ隣に広がるハイマージャパンのブースだ。数多くのキャンピングカーやトレーラーが展示されるなか、とくに注目を集めていたのがメルセデス・ベンツ「スプリンター」をベースにしたキャブコンバージョンモデル。車高が高く、アルミホイールにオフロードタイヤを装着したそのワイルドな姿に思わず立ち止まってしまった。早速、スタッフに気になるポイントを尋ねてみた。
「このクルマはスプリンターがベースのML-T580 4WDというスタイルアップコンセプトモデルです。一般的なキャンピングカーとは異なり、4WDをベースにしたオフロード性能を強化した車両です。足まわりなどのカスタム部分は展示用にカスタマイズされていますが、コンセプトモデルとしての展示になります」
4WDならではの高い走破性が魅力
フィアット「デュカト」はFFのみのラインアップだが、スプリンターは4WDバージョンもラインアップしている。このクルマは4WDの「スプリンター419CDI」をベースにしたもの。車体サイズは全長6980mm×全幅2220mmとかなりの大きさだ。ディスプレイ用にオーバーフェンダーやアルミホイール、オフロードタイヤを装着しているが、標準仕様はスチールホイールとオンロードタイヤとなっている。
高い車高と優れた走破性により、不整地でも走行可能で背面にはスペアタイヤが装備されている。ルーフにはアクセス用のリアラダーも搭載されており、ハイマーらしい高級感を維持しつつ、エクスペディションビークルとしての性能も備えている。
ナチュラル素材を使用した明るく開放的なインテリア
車内に足を踏み入れると、天然の竹を使用した壁面と明るいベージュのファブリックが広がる温かみのあるインテリアが目に飛び込んでくる。後部にはツインベッド、ダイネット部分にはシングルベッドが配置され、合計3名が就寝可能だ。キッチンやダイネットには窓が備わり、運転席上部には巨大なポップアップ式グラスルーフが装備されており、車内は非常に開放的だ。
ダイネットと後部ベッドの間にはサニタリールームがあり、トイレとシャワールームがセパレートで装備されているため長期の旅でも快適に過ごすことができる。オフロード性能をしっかりと備え、長期間の滞在でも快適さを提供するこのML-T580 4WDは、道なき道を行く冒険好きな家族にぴったりの1台である。