ランボルギーニ、過去最高の業績達成
ランボルギーニは2025年3月20日、2024年度の売上高が過去最高の30億ユーロを初めて突破したと発表しました。また、営業利益も過去最高の8億3500万ユーロ、世界販売台数も1万687台となり、いずれも過去最高の記録となりました。向かうところ敵なしのランボルギーニの快進撃について解説します。
30億ユーロ超えの売上と1万台超の納車を記録
アウトモビリ・ランボルギーニは、2024年の納車台数、売上高、営業利益において過去最高の業績を達成し、ここ数年の好調な傾向を裏付けた。自動車市場の厳しい状況にもかかわらず、その歴史において初めて売上高が30億ユーロを超え、2023年と比較して16.2%増加した。営業利益も増加し、8億ユーロを超えて8億3500万ユーロに達し、2023年と比較して15.5%増加した。営業利益率は27%を維持し、高級品部門で最も収益性の高いグローバルプレーヤーとしてのブランドの地位を固めている。
同社は2024年に過去最高の1万687台の車両を納車し、前年比5.7%増を記録した。わずか18カ月で3つの新型モデルを発表し、ラインアップを一新したことに同社の地位を強化し、世界レベルで大きな関心を呼ぶことに成功したという。
ランボルギーニの挑戦が生んだ革新的な3台のモデル
最初に発表されたモデルは「レヴエルト」で、V12エンジンと3つの電気モーターによるハイブリッド技術を組み合わせたものだ。その後、「ウルスSE」の発売により、スーパーSUVのコンセプトがさらに進化し、パフォーマンスが向上した。最後に発表された、力強い個性と完全に再設計されたエンジンを搭載する「テメラリオ」は、ランボルギーニのDNAを体現し、妥協のないドライビング体験を保証する。
ランボルギーニの持続的な拡大は、雇用成長も促進しており、過去2年間で1000人の新規雇用が追加され、直接雇用は30%増加した。この成長は、生産プロセスの近代化、製造システムの拡大、産業エコシステム全体の持続可能性の強化を目的とした、製品革新と組織開発の両方を支援する、同社史上最大の投資計画のおかげで実現した。
こうした素晴らしい業績を背景に、ランボルギーニは、市場における同社の製品ラインアップの存在感をさらに強固なものとするため、新たな一連の課題に挑む準備を進めている。
AMWノミカタ
ランボルギーニの勢いがとどまることを知らない。2024年は1万112台と初の1万台超えを記録したが、今年はその数字を更に伸ばしている。そして南北アメリカ、欧州、中東、アフリカ、アジア太平洋すべてで成長を記録し、ブランドのグローバルな強さを証明した。この成長の要因は、戦略的にそして集中的に新型モデルを投入して、需要を喚起できたことだ。
並行して産業プロセスの近代化と最先端システムに継続的に投資してきたこともランボルギーニの成長に貢献している。ランボルギーニのアイデンティティは、革新性、独自性、性能にあり、さらにその中の独自性を分解すると特別感、希少性、長期にわたる価値を提供できていることにこの成功の理由がある。長期に渡る価値については、クルマの残存価値の高さを含んでいるのであろうが、いつ手放しても高い価値が得られるということは顧客にとって大きな安心材料になるであろう。
同時期にベントレーの2024年の営業実績が発表された。同じく1万台程度の車を販売しているブランドとして比較すると、売上高で約16%、営業利益で約220%、利益率で約13%ランボルギーニが上回り、フォルクスワーゲングループの中でも優等生の地位をさらに強固なものにしている。