新型ヴァンキッシュ ヴォランテが日本上陸
アストンマーティンは、「ヴォランテ」誕生から60周年を迎えた2025年3月25日に、新型「ヴァンキッシュ ヴォランテ」を発表しました。このアストンマーティン史上最速かつ最強のオープントップモデルがはやくも日本でもお披露目。どのようなクルマなのか解説します。
5.2リッターV12エンジンによる圧倒的な性能
新型「ヴァンキッシュ ヴォランテ」の発表翌日となる3月26日、アストンマーティンは早くも日本でメディアに向けて実車を公開した。このモデルは、アストンマーティン史上最速で最もパワフルなオープントップシリーズの量産モデルであり、クーペと並び、現在販売中の量産モデルの中で最速、最強のフロントエンジン車となる。この驚異的な性能と優れたデザインを兼ね備えたクルマは、ウルトラ・ラグジュアリーなハイパフォーマンス・スポーツカー市場の頂点に君臨し、60周年を迎えるのにふさわしいモデルだ。
エンジンは新型5.2L V12エンジンを搭載し、最高出力835ps、最大トルク1000Nmを発揮する。これにより、最高速度345km/hを達成する。このエンジンは低回転から高トルクを発生させ、直感的で魅力的なドライビング・エクスペリエンスを提供する。車両総重量はクーペに対してわずか95kgの増加にとどまり、パワーウェイトレシオは1トンあたり313hpから416hpへと向上している。ボディサイズは全長4850mm×全幅1980mm×全高1296mm。
また、ZF製8速ギアボックスと電子制御リアデファレンシャル(E-diff)を搭載し、スムーズな加速と高い操縦安定性を実現している。さらに最新の電子制御スタビリティプログラム(ESP)を採用し、低中速での敏捷性や高速走行時での安定性が向上している。
特注の足まわりと先進技術で極限の走行性能を実現
ヴァンキッシュ ヴォランテは、特注サスペンションチューニングを施しており、ビルシュタインDTXダンパーを採用。これにより、各ドライブモードごとに異なる特性が引き出され、最適な乗り心地と操作性が提供される。GTモードでは快適な長距離走行が可能で、SportモードやSport+モードでは、俊敏なレスポンスとタイトなボディコントロールを実現する。
また、最新のトラクションコントロールとスタビリティコントロールシステムが搭載されており、最大限の運転支援と安全性を確保している。これにより、運転中の不安定さにも迅速に対応できる。ブレーキはカーボンセラミック・ブレーキ(CCB)システムを標準装備しており、従来の鉄製ディスクより27kg軽量で耐フェード性も向上している。また、ピレリと共同開発した特別設計のP ZEROタイヤを装着し、厳しい性能基準に応える。