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英国オースティンに「ピニンファリーナ」がデザインした車があった! 夫婦仲良くクラシックカーラリーに参戦していた「A40ファリーナ」とは?

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TEXT: 奥村純一(OKUMURA Junichi)  PHOTO: 沼田 亨(NUMARA Toru)/奥村純一(OKUMURA Junichi)

  • 1961年製 オースティン A40ファリーナ:サルーンカーレースやラリーでは先代A35以上に活躍した
  • 1961年製 オースティン A40ファリーナ:その名の通りイタリアの名門カロッツエリアであるピニンファリーナのデザインだ
  • 1961年製 オースティン A40ファリーナ:ニューイヤーラリーで出発を待つ武田さん夫妻
  • 1961年製 オースティン A40ファリーナ:ニューイヤーラリーはオートテストから開始。元気にスタートする武田さん夫妻
  • 1961年製 オースティン A40ファリーナ:田園のあるカントリーロードを駆け抜ける武田さん夫妻
  • 1961年製 オースティン A40ファリーナ:英国では1950年代からプラスチックがエンブレムにも使われるようになった。透明に見える文字部分は本来はメッキ、バックは黒、紋章の中は赤となっていた
  • 1961年製 オースティン A40ファリーナ:オリジナルの3.5Jのスチールホイールはルーフトップに合わせてブラックペイントし、少し太めの165サイズのタイヤを装着
  • 1961年製 オースティン A40ファリーナ:BMC Aタイプユニットは排気量948cc。この後のモデルに搭載される1100ccに換装したいと武田さん。クラッチのマスターシリンダーは少し新しいものに交換されているのが分かる
  • 1961年製 オースティン A40ファリーナ:運転席はリプロダクトされたマイクロセルのバケットシートを装着。抜群のホールド性で、長距離での疲れも軽減されたそうだ
  • 1961年製 オースティン A40ファリーナ:成田空港周辺のアップダウンのある道路は、走るのにも気持ちよさそうだ
  • 1961年製 オースティン A40ファリーナ:途中にある道の駅ではお買い物をするのがこの日のルールで、「食材を買い込みました」と笑顔の武田さん夫婦。ウェザーストリップが心もとなく、まあまあ雨が侵入してくるそうだ
  • 1961年製 オースティン A40ファリーナ:スピード、油圧警告灯、燃料、発電とシンプルなメーターは、水温計すら持たない
  • オースティン A40ファリーナと、武田正樹さん&絵理佳さんご夫妻。正樹さんは千葉県四街道市で英国車の修理を得意とする工場RITLIFEを営んでいる

名匠ピニンファリーナがデザインした英国ベーシックカー

イギリスの自動車メーカー、オースティンがかつて販売していた「A40」にはいくつものモデルが存在します。日本で一番なじみがあるのは、日産が1952年からノックダウン生産していた「A40サマーセット」でしょう。今回ご紹介するのは1958年にデビューした「A40ファリーナ」で、その名のとおり、ピニンファリーナがデザインを手がけたクルマ。古き良き英国大衆車で夫婦仲良くクラシックカーラリーに参加しているオーナーを紹介します。

英国車を得意とするメンテナンスファクトリーの店主夫妻がドライブ

スクエアな赤いボディに屋根が黒という2トーンのオースティン「A40ファリーナ」に乗って、2025年1月にモーガンクラブニッポンが開催した「ニューイヤーラリー」に参加していたのは、開催地である成田市に近い千葉県四街道市で「RITLIFE(リトライフ)」という英国車を中心としたメンテナンス工場を営んでいる武田正樹さんと絵理佳さんのご夫妻だ。

これまでも愛知県で行われているブリティシュクラシックマラソンには12年前から参加しているという2人だが、スタート地点までの往復約650kmに加えて走行距離も長い愛知のイベントへは、お客さんの引率もあるということで、いつもは絵理佳さんがハンドルを握り、助手席でさまざまな対応ができるようにしているという。正樹さんは今回が初めての、ドライバーとしてのラリー参加だそうだ。

「いつもイベントには2人で出かけているのですが、妻の方が社交的な性格だからでしょうね、今回も僕の知らないところで主催のモーガンクラブニッポンさんから誘ってもらっての初エントリーです」

1年前からファミリーカーとして活躍中

整備工場を営んでいるため、参加車両はその時によって違うことがあるというが、今回武田夫妻が乗る1961年製のオースティン A40ファリーナは昨年より武田家のファミリーカーとして日常生活にも使っているという。

「まだ1年しか乗っていないのですが、動くことと止まることに関しては来た時から問題ありませんでしたので、そのまま乗っています」

と正樹さんが言うと、

「せめてお土産が濡れないように直してね」

と絵理佳さんが笑う。聞けば、2024年の春、A40ファリーナを入手してすぐに参加したというブリティシュクラシックマラソンでは、トランクに入れていたお土産がびしょびしょに濡れてしまったそうだ。原因はウェザーストリップの劣化によるものだった。

ボディはには少々ヤレた部分も見られるものの、致命的な部分はないので、少しづつエンジン、トランスミッション、足まわりなど、ひととおり手を加えていきたいという正樹さんだが、修理屋さん稼業であるから、当然自分のクルマは後回しとなるのは悩ましいところだろう。

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