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日産「シルビア」をアメリカ仕様「240SX」ルックに! ありえない車高の低さはエンジン搭載位置アップのおかげ!?

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TEXT: 勝村大輔(KATSUMURA Daisuke)  PHOTO: 勝村大輔

  • サイドスカートは後期型純正を流用
  • 4年前に入手したという1996年式のS14 シルビア。ボディは一度リペイントしている
  • アメリカ仕様車の240SXエンブレムを装着
  • サンルーフを装着
  • フロントタイヤ。足まわりは326パワーの車高調を装着
  • リアタイヤ。ホイールは17インチのBBS LMを履く
  • エンジンブロックは薄いピンクでペイントし、ファンネルやイグニッションコイルカバー、オイルキャップなどをピンクゴールドに
  • 326パワーの車高調を装着
  • 配線は全て見えないように引き直し、インタークーラーの配管もフェンダー内を通す
  • HKSのカムシャフトやHKSのGT3タービンを組み込み、LINK社製のフルコンで制御
  • インテリア
  • シートはレカロを装着
  • ボンネットを外して美しくディテールアップされたエンジンをアピール

イベントでのデビューを目指してギリギリまで製作

2023年11月5日にアイメッセ山梨で足まわりに特化したイベント「FIXWELL」が開催され、日本全国からスタンス自慢の車両が集まった。今回は、ボンネットを外して美しくディテールアップされたエンジンをアピールしていた日産S14型「シルビア」を紹介する。

低走行のNA車をベースにターボエンジンを換装

オーナーの齋藤さんに話を伺うと、このイベントでのデビューを目指してギリギリまで製作していて、車検を取得したばかりだという。

「このシルビアは低い車高のまましっかり走れる大人のスタンスを目標に製作しました。じつは見た目以上にいろいろ手が入ってます」

ベースとなっているのは、今から4年前に入手したという1996年式で、じつは走行6万kmで驚くほどコンディションの良いNAエンジン搭載グレードだったそうだ。これにフルチューンしたターボエンジンを換装しているというわけだ。

外観はフロントに240SX純正バンパーを装着し、リアにも240SXエンブレムを装着するアメリカ仕様となっている。とくにエアロパーツは装着していないが、サイドスカートは後期型純正を流用している。この点については後述する。

エンジンルームのスムージングなどを行なったうえで、ボディは一度リペイント。これによって4半世紀前のスポーツカーがまるで新車のような状態に蘇ったのだ。

エンジンは配線を隠して徹底的にディテールアップ

気になるエンジンは、HKSのカムシャフトやHKSのGT3タービンを組み込み、LINK社製のフルコンで制御している。異様なまでにシンプルなエンジンは、通常エンジンに装着されるパワステポンプやエアコンのコンプレッサー、ウォーターポンプを全て外し、全て電動化しているため。

エンジンブロックは薄いピンクでペイントし、ファンネルやイグニッションコイルカバー、オイルキャップなどをピンクゴールドとし、アクセントとしている。配線は全て見えないように引き直し、インタークーラーの配管もフェンダー内を通すなど、徹底してシンプルなエンジンルームを目指している。ちなみにエンジンやトランスミッションはマウントを加工し20mm搭載位置を上方に移動。これに合わせてリアメンバーも20mm上方に移動しているという。

足まわりは326パワーの車高調を装着し、17インチのBBS LMを履いている。かなり車高が下がっているが、前述の通り、エンジン搭載位置を20mm上方に移動しているため、フロアのクリアランスが確保されているだけでなく、サスペンションジオメトリーも適正化されている。この車高でも思いっきり走ることができるのは、そんな数々のモディファイの結果なんだそうだ。

ちなみに4年前に入手したボディをベースに本格的にプロジェクトがスタートしたのが今から1年ちょっと前。そこから怒涛の勢いで作業を進め、ようやくつい最近完成。イベントの2日前にようやく車検を取得することができ、無事イベントにエントリーすることができたそうだ。

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