バンコクオートサロンでクスコとフジツボはコラボブースを展開
タイで2024年6月末に5日間にわたり開催された「バンコクオートサロン2024」には400台以上のカスタムカーが展示され、日本の自動車メーカーやアフターパーツメーカーも多数が出展しました。お国が違えばトレンドも違うということで、日本でおなじみのブランドも現地に合わせたプレゼンをしているのが面白いところ。クスコとフジツボが共同出展したブースの主役は、なんとスズキ「ジムニー」でした。
現地製作のジムニーデモカーはJDM仕様
バンコクオートサロンの会場で、コラボレーションブースとして出展していたクスコとフジツボ。両社ともにスポーツモデルのイメージがあり、実際タイでもスポーツモデルをメインに取り扱っているそうだが、今回はちょっと毛色の異なったモデルがコラボブースの一番目立つところに展示されていた。そう、スズキ「ジムニー」である。
クスコの担当者はこう語ってくれた。
「タイでもスポーツカー中心でやっているのですが、今回は、今ジムニーがすごく人気だということと、フジツボさんもジムニーのマフラーが売れているそうなので、ジムニーでいこうと。こちらタイではジムニーって、関税の関係で800万円近くする高級車らしいんですよ」
展示されていたジムニーはローカルの専門ショップが製作したもので、クスコの足まわりとストラットバーなどの補強関係パーツ、フジツボのエキゾーストシステムはもちろんのこと、その他のパーツも全てメイド・イン・ジャパンとなっており、積んであるものなども全て東京オートサロンで購入したもの。さらには日本の車庫証マークも付いているというJDM仕様となっていた。
今回はタイヤにトーヨータイヤのオープンカントリーがセレクトされるなどアウトドア・レジャー仕様となっていたが、今後ジムニーがタイでどう進化するかも楽しみなところだ。
バラエティに富んだアイテムをディスプレイ
ジムニー以外の両社の展示は、クスコがお馴染みのブルーのサスペンションやボディの補強パーツ、フジツボはジムニー以外のマフラーとしてトヨタ「86」、ホンダ「シビック」(EG6/EG9/EK2/EK4)用のエキゾーストシステムなどをディスプレイ。
またフジツボの担当者によると、タイではマフラーチップが人気ということで、マフラーチップが装着された「シビックタイプR」のエキゾーストシステムも展示されていた。このラインアップからも、やはりタイではホンダ車の人気の高さが窺われる。クスコに関しては、最近はトヨタ「アルファード」のサスペンションも引き合いが多いという。
毛色の違った展示といえば、ジムニーの他に、フジツボがキャンプなどで使えるバーベキューグリルやフライパンなどをディスプレイ。フジツボの担当者はこう教えてくれた。
「ジムニーで遊ぶというコンセプトで、今回の雰囲気に合っているかなと思って展示しています。じつはこのバーベキューグリルはマフラーを半分に切ったような形状で、あと部材がマフラーのフランジだったり、サイレンサーの部分だったりして、もともとある製品の素材を使用した新たなアウトドア用品を売り始めたんです。日本でも幕張メッセでやっているアウトドアショーに出品してみたり、そういう違った業界への挑戦も面白そうなので、やってみようかなと思っています」