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ハンドドライブ仕様のBMW「X4 M」を毎日愛用!「車いすユーザーでも楽しくてかっこいいクルマに乗ることができることをもっと多くの人に知ってもらいたいです」

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TEXT: 長尾 循(NAGAO Jun)  PHOTO: 神村 聖(KAMIMURA Satoshi)

  • BMW X4 M:ダイヤモンドブラックと呼ばれる艶やかなボディ
  • BMW X4 M:ミニの車検を機に乗り換えたそうだ
  • BMW X4 M:「しなやかな乗り心地が最高です」とオーナーの弁
  • BMW X4 M:“jacobs”さんは車いすユーザーで、欧州のカロスピードメノックスというブランドの手動運転システムを使っている
  • ダッシュボードにはBMWモータースポーツのテディベアをディスプレイしていた
  • BMW X4 M:ステアリングは赤い球形のグリップで操作し、その左の赤いレバーでアクセルとブレーキを操作
  • BMW X4 M:アクセルとブレーキのペダルからリンケージで操作レバーに接続されている
  • 2021年式BMW X4 Mを2024年に入手したばかりというオーナーの“jacobs”さん

BMW LIFE owner’s meetingが富士スピードウェイで開催

今ご覧になっているAMWも主宰している交通タイムス社が発行している数々の雑誌が、それぞれ個性あるイベントを催すというイベントの集合体が「AUTO MESSE REAL」。2024年10月27日に富士スピードウェイで大々的に開催されたこのビッグイベントには、じつに1万人ものクルマ好きが集まりました。それらの中から、「BMW LIFE owner’s meeting」に参加した車いすユーザーのBMW「X4 M」を紹介します。

日常生活の相棒としてBMWライフを楽しむオーナーたちが集結

『BMW LIFE』は、その名の通り交通タイムス社から出版されているBMWの専門誌。その媒体が主催するオーナー集会が「BMW LIFE owner’s meeting」だ。BMWであれば年式・車種・型式は不問。戦前車から最新EVまで、あるいは純正派もカスタム派も、どんな趣味趣向のオーナーでも参加できるというもの。2024年10月27日に富士スピードウェイの第7駐車場で開催されたこのイベントには、100台近くの歴代BMW各車が日本全国から集まった。

長い歴史を誇るBMWで新旧問わず参加OKとはいうものの、雑誌の主たる読者層を反映してか、イベント会場に集まったクルマを見渡すと比較的高年式のモデルや最新の現行車種が多く、古い世代の車種でも1980年代生まれ。たとえば骨董趣味的にヒストリックカーを楽しむ層などとは異なり、日々の暮らしの相棒としてリアルタイムでBMWとの日常生活を楽しむオーナーたちのライフスタイルもうかがえる。そんなアクティブなBMWオーナー像を体現しているオーナーのひとりが、こちらの“jacobs”さんだ。

ミニの車検を機に憧れのX4 Mを購入

“jacobs”さんの愛車は2021年式のBMW「X4 M」。このクルマを手に入れたのは2024年と、つい最近のこと。ちなみにそれ以前はF56型「ミニ クーパー ジョンクーパーワークス」に乗っていたそうで、なにかとBMW方面とはご縁があるようだ。

「このクルマのことは以前から気になっていたので、ミニの車検を機に、最後の贅沢だと思い切って手に入れました。ダイヤモンドブラックと呼ばれる艶やかなボディや有り余るパワー、しなやかな乗り心地が最高です」

と、このX4 Mをいたく気に入られている“jacobs”さん。普段の街乗りから休日のドライブ、そして旅行にとX4 Mとの生活を絶賛満喫中という。

ハンドドライブ装置で健常者と同様に運転を楽しめる

“jacobs”さんは車いすユーザー。クルマを運転するには手動運転装置が必要となるのだが、昨今ではこちらの分野でもさまざまな補助装置が実用化され、バリアフリー化が進んでいる。

「自分のX4 Mに装着しているのは、欧州のカロスピードメノックスというブランドのシステムです。操作時の剛性感も高く健常者と同様に運転が楽しめます」

と“jacobs”さんは語ってくれた。

「車いすユーザーであっても楽しくてかっこいいクルマに乗ることができるということを、もっと多くの方に知ってもらいたいですね」

愛車とは、人生を楽しく、モチベーションを上げてくれる存在だと語る“jacobs”さんにとって、BMW X4 Mは文字通り「駆けぬける歓び」そのものなのである。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 長尾 循(NAGAO Jun)
  • 1962年生まれ。デザイン専門学校を卒業後、エディトリアル・デザイナーとしてバブル景気前夜の雑誌業界に潜り込む。その後クルマの模型専門誌、自動車趣味誌の編集長を経て2022年に定年退職。現在はフリーランスの編集者&ライター、さらには趣味が高じて模型誌の作例制作なども手掛ける。かつて所有していたクラシック・ミニや二輪は全て手放したが、1985年に個人売買で手に入れた中古のケーターハム・スーパーセブンだけは、40年近く経った今でも乗り続けている。
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