まさかのサプライズにファンが大喜び!
2023年10月28日(土)から11月5日(日)まで東京ビッグサイトで開催された「JAPAN MOBILITY SHOW(ジャパン・モビリティショー)2023」の最終日、10日後と迫ったFIA世界ラリー選手権(WRC)最終戦「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」のPRイベントが行われた。
ステージイベントもデモランにも多くの観客が来場
11月の3連休の最終日でもあるこの日、東京ビッグサイト東展示場ホール7内に設置されていた「モータースポーツゾーン」ではステージイベントが開催され、勝田貴元選手(TOYOTA GAZOO Racing WRT)、エイドリアン・フルモー選手(M SPORT FORD WORLD RALLY TEAM)、新井敏弘選手(SUBARU TEAM ARAI)、勝田範彦選手(TOYOTA GAZOO Racing WRJ)の4名のラリードライバーが登壇し、間近に迫ったラリージャパン2023についてのトークショーを行った。
舞台には、一般社団法人日本自動車工業会の豊田章男会長、そしてラリージャパン実行委員会の太田稔彦会長も登壇し、ラリージャパンの魅力や「豊田スタジアムSSS」となる豊田スタジアムのコース準備の様子なども紹介された。
そのトークショーが終わると、各選手は東展示場の外に用意された屋外駐車場を使った特設屋外コースに移動し、ここでデモンストレーションランが行われたのだが、事前に告知の無いサプライズが起こった。
豊田会長あらためモリゾウ選手が、新井敏弘選手が2022年まで全日本ラリー選手権で使用していたスバル「WRX STI」のドライバーズシートに乗り込んでいるのだ。新井選手にいろいろと質問を投げかけながら、それにこたえる新井選手も助手席に乗り込んで、最初にこのデモラン会場で走り出した。
会場を取り囲んでいた来場者も最初は気が付かないのだが、モリゾウ選手によるデモランというアナウンスで大いに盛り上がった。このデモランついては新井選手も「オレ以外がこのWRXでデモランをするのは初めてだ」と、このデモランがいかにサプライズなことであったのかがわかるエピソードも。
このデモランには、ほかにもモリゾウ選手の練習車両であるトヨタGRヤリスが登場。こちらは勝田範彦選手が搭乗して派手なデモランを披露した。さらに新井敏弘選手がモリゾウ選手と交代してスバルWRX STIで走る。さらに、実際にラリージャパンを走る車両と同じトヨタGRヤリスRally1がデモラン会場に現れる。こちらもまずはモリゾウ選手がステアリングを握って派手なデモランを決めた。
そして、車両を止めるとおもむろに脇からメカニックたちが現れ、車両をジャッキアップしてタイヤ交換。そしてタイヤ交換を終えた車両には、助手席に座っていた勝田貴元選手が今度は運転席に収まって、ニュータイヤで迫力ある走りを披露してくれた。
最後は、このデモランに持ち込まれた3台のラリーカーによる競演。これを見届けた多くの来場者からは盛大な拍手が送られていた。デモランを終えてピットに帰ってきたモリゾウ選手は、この様子を見守っていたフルモー選手に「このデモランに参加してもらえなくて申し訳ない」と声をかけるなど和気あいあいとした雰囲気の中、この日のラリージャパンPRイベントは終了した。