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中国製ハイパー4ドアの0−100km/h加速は2秒! 1035馬力で最高速は300キロの「ハイファイA」とは

中国のデジタルEVハイパーカー

中国の自動車メーカーであるヒューマン・ホライゾンズは、2023年11月17日に開幕した広州モーターショーにおいて4ドアの4人乗りハイパーカー、「ハイファイA」を初公開した。

最先端かつ革新的な技術とデザイン

ヒューマン・ホライゾンズは未来のインテリジェント交通に焦点を当てた革新的なモビリティ・テクノロジーを構築することを目的とした企業であり、スマート・ビークル、スマート・ロード、スマート・シティという3つのスマート戦略によって未来の交通体験を再定義している。同社の事業は新エネルギー車に始まり、人工知能、自律走行、クラウドコンピューティング等の研究と開発、生産に及んでおり、今回紹介するハイファイ=HiPhiは同社が創り上げた新しい高級インテリジェント・エレクトリック・テクノロジー・ブランド。人と世界のより密接な関係を築き、調和的でありながら異なる世界体験を生み出すことを目標としている。

2025年の第一四半期にデリバリーを開始する予定だという「ハイファイA」は、すでに発表され、多くのデザイン・アワードを獲得している「X」、「Y」、「Z」に続くモデル。いずれもエッジの効いた最先端のスタイリングを採用しながら、キャビンのデザインにおいてはクラッシックで洗練されたラグジュアリーな雰囲気も忘れないというコンセプトのもと、独自の世界観を演出しているのが特徴だ。

ハイファイAのボディデザインは、カーボンファイバーとマットペイント仕上げによって、さらにそのライン構成が強調されたじつにシャープなものだ。車体の輪郭は明確にそれが描き出され、ワイドなフロントとリアのウイングパネルと大径のワイドタイヤがフットワークの力強さと、このハイパーサルーンが可能とする性能を物語る。一方インテリアは余裕のある空間が与えられる後席をはじめ、日常の使用にも十分な実用性を持つ設計。その最先端のデジタル装備を備えるコックピットは、まさに次世代のデジタルEVハイパーカーといった印象だ。

世界最先端のモーターを搭載したモンスター級EV

ヒューマン・ホライズンズが現在の段階で発表している情報によると、ハイファイAのバッテリーパックとエレクトリック・モーターはいずれもHiPhiが自社開発したもの。800Vプラットフォームをベースとする電気駆動アッセンブリーは、フロントにシングルモーター、リアにデュアルモーターを採用したもので、結果トータルの最高出力は1035psに達するとのこと。ちなみにモーターは超高速カーボンファイバー・ローターを採用した、こちらも世界最先端のもの。完全オイル冷却と磁気シリンダーコイルの直接冷却技術を実現することで、2万2000rpmの超高速回転と、30分以上の超長時間高出力が可能になった。バッテリーパックも同様に革新的で、ピーク時には1.5MWの電力を放出できる。さらにカーボンファイバー製の防弾ボトムシールやトップカバーなどで安全性も確保される。

シャシーには高性能アルミニウム合金やナノセラミックスなどを使用したほか、内外装のトリムには航空機に採用されるTC4チタン合金までをも革新的に使用したハイファイA。その優秀なハンドリング性能は後輪アクティブ・ステアリング、CDC連続可変ダンピング、50:50に近い理想的な重量配分、そして独自のトルクベクタリング技術によって成り立っている。

注目の最高速は300km/h、0‐100km/h加速は約2秒というハイパーサルーン、ハイファイA。その実力を試すチャンスが訪れるのが本当に楽しみな一台である。

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