8年ぶりに国内でも販売される「生きて帰ってこられるクルマ」
信頼性・耐久性・悪路走破性を追求し続けるトヨタ「ランドクルーザー」の“正統派”が日本に復活。世界中のあらゆる環境で活躍するヘビーデューティーモデル「ランドルクーザー70」が8年ぶりに国内でも販売されます。
世界中の過酷な環境下での多様な用途に応える
トヨタは世界中のあらゆる環境で活躍するヘビーデューティーモデル「ランドルクーザー“70”」の日本での販売を開始した。2023年8月に、2015年以来となる日本への再導入が発表されていた“70”は、1984年の誕生以来「どこへでも行き、生きて帰って来られるクルマ」として信頼性・耐久性・悪路走破性を追求し続けてきたモデル。世界中の過酷な環境下での多様な用途に応え、ユーザーの暮らしと地域社会を支え続けることを使命としてきた。
1951年に始祖となるトヨタBJ型が誕生して以来、たゆまぬ進化を続けるランドクルーザー。現在は、業務用途や過酷な環境での使用を主体としたヘビーデューティー(70)、悪路走破性をベースに快適性を付与したライトデューティー(250シリーズ)、つねに時代の最新技術を導入し進化を担う旗艦モデルのステーションワゴン(300シリーズ)をラインナップし、多様なニーズに応えている。
“70”シリーズの魅力は耐久性と信頼性の高いラダーフレームの採用、本格的オフロード設計、高い基本設計、シンプルなパーツ構造にあるという。今回の日本再導入に伴い、それらの魅力はそのままに操縦安定性や安全性能、デザインなどが見直された。
先進安全装備など日常使いにも配慮
エンジンは最高出力204ps/最大トルク500Nmの2.8L直噴ディーゼルターボを搭載、トランスミッションはスムーズな操作性へのニーズに応えるため6速ATが組み合わせられている。4WDは従来通りパートタイム式を採用した。悪路走破に欠かせない電動デフロックに加え、VSC(ビークルスタビリティコントロール)やA-TRC(アクティブトラクションコントロール)などの制御システムを装備。サスペンションも改良されており、乗り心地の快適さがアップしている。
また、プリクラッシュセーフティやドライブスタートコントロール、レーンディパーチャーアラートなどを備えたToyota Safety Senseを標準化し、先進安全装備を充実させていることもポイントだ。
エクステリアは道具としての機能性と圧倒的な安定感をもたらす“70”らしい水平・垂直基調を継承した。さらに、ヘッドライトなどディテールは時代性を捉えてアップデートさせたことで、デザインを進化させている。左右の大きさが異なる観音開きのリアゲートが引き続き採用されているのもファンには嬉しいポイントだろう。
インテリアも機能的なデザインとレイアウトを継承しており、悪路走行時に役立つ水平基調のインパネをはじめとした直線的で力強いデザイン、オフロード走行に配慮したレイアウトの操作系などを採用。一方で、日常使いなど用途の多様化に対応すべく、合成皮革とファブリックを用いたシート地や本革巻きステアリングなど上質感のある素材を用い、オーナーの満足感を高めている。
日本にはピックアップは導入されず、バンタイプのAXのみをラインナップ。価格は480万円(消費税込)となる。なお、新型は3ナンバー登録となることもポイントだ。