いまなお人気の1台も20年経過していた!
新年あけましておめでとうございます。今回はちょうど20年前の2004年(平成16年)にデビューしたクルマたちを紹介します。まだまだ最近のモデルにも感じますが、20年が経過していることに驚いてしまう人もいるはず。では、さっそく紹介しましょう。
日産ティーダ/ティーダラティオ
日産の屋台骨を支えるモデルのひとつとして長い歴史を誇っていたサニーが消滅し、その空いたポジションを埋めるために新たに登場したのが「ティーダ/ティーダラティオ」だった。
ティーダは5ドアハッチバックでパルサーの、ティーダラティオは4ドアセダンでサニーの実質的な後継車種となっていた。5ナンバーサイズのボディながら広い室内空間とたっぷりとしたシートは高い評価を集めていた。
搭載エンジンは直列4気筒の1.5Lが中心で、追って1.8Lモデルも追加。トランスミッションは4速ATとCVTがメインだが、1.8Lには一時期6速MTも設定されていた。
いずれも堅調な販売をキープしていたが2012年夏に生産を終了し、ティーダは「ノート」に、ティーダラティオはマーチベースの小型セダン「ラティオ」として生まれ変わることとなった。
マツダ ベリーサ
2代目「デミオ」と共通するプラットフォームを持ちながら、ボディサイズに捕らわれない上級感を持ち合わせたモデルとして登場した「ベリーサ」。ピアノブラックのインテリアパネルやレザーシートを設定するなど、まさに“小さな高級車”という仕立てとなっていた。
またドアガラスにはデミオより厚い遮音ガラスを使用し、ウェザーストリップは2重にするなど、小手先だけではなく、高級車に採用される技術が採用されていたことも特筆すべきポイントだった。
パワートレインにはデミオに存在していた1.3LモデルやMTは存在せず、全車1.5Lエンジンと4速ATの組み合わせ。そのため、燃費性能でやや不満があるものとなっていたが、唯一無二の存在感でそれを帳消しにするほどの魅力があり、結局11年以上ものロングセラーモデルとなったのだった。
ホンダ エディックス
シビック/ストリーム系のプラットフォームをベースに、3人分の独立したシートを2列に配する3×2レイアウトの個性的なレイアウトを持ったトールワゴンとして送り出されたのが「エディックス」だ。
その特異なシートレイアウトによって全長は4.3mほどと短めなのに対し、全幅は1.8mに迫るものとワイドとなっており、ワイドトレッドによる安定感のある走り味も隠れた魅力となっていた。
搭載エンジンはストリームと同じく1.7Lと2Lの2本立てでスタートしたが、さすがに大柄なボディに1.7Lは辛かったのかマイナーチェンジのタイミングで1.7Lは消滅し、代わりにスポーティな2.4Lが追加されている。
ただ3×2という一風変わったシートレイアウトが日本のユーザーにはイマイチ受け入れられず、2009年には終売となり、実質的な後継車種も登場することなく今に至っている。
トヨタ ハイエース(200系)
最後にご紹介するのは、ややイレギュラーな存在の200系ハイエースだ。言わずと知れた商用バンの王者であるハイエースは、いまだにその人気は衰えることを知らず、ビジネスユーザーだけでなく、趣味のクルマとしても愛されて、新たなカスタマイズアイテムもリリースされている。
そんな200系ハイエースも2024年に20周年を迎えるモデルとなっており、その人気の衰えなさと時代の流れの早さに驚かされてしまう。もちろんハイエースとしても登場時のままずっと販売されているわけではなく、途中でディーゼルエンジンを一新したり、先進安全装備を標準化したりと、時代に即した変化を遂げている。日本国外では300系と呼ばれるモデルが2019年から登場して販売されているが、日本国内のハイエースが一新されるのはいつになるのだろうか?