東京オートサロン2024のエンドレスはスポーツカー好きへの提案も多彩
2024年1月12日~14日に開催された東京オートサロン2024。エンドレスのブースには、同社のブースとしておそらく初のトヨタ「ヴェルファイア」が展示されていて驚いた一方で、もちろんスポーツカーユーザーにとって気になる製品もいくつもあった。ここではそれらを紹介していこう。
R35 GT-R用のモノブロックキャリパーとローターがお披露目
まずはデモカーの日産R35「GT-R」に装着されていた、ニュータイプのRacing MONO6キャリパー。「Racing MONO6EVO 2024」と名付けられたこのキャリパーは、エンドレスのキャリパーキット史上、最も大きいサイズが与えられた。
GT-Rのフロントに装着されていたローター径はなんと415mm! 最大ローター径は420mmまで対応とのことで、キャリパー本体は最新のトポロジー最適化&形状最適化技術によって、R35 GT-R純正キャリパーに対し、片側約3kgの軽量化に成功して重量3100gとしている。ちなみにリアにも392mmのローターが入っていた。
このサイズでモノブロックキャリパーだと、やはり安心感は確実に変わってくるはずだ(純正キャリパーは鋳造なので、FSWやもてぎを走ると開いてしまう……)。
キャリパーのカラーは新たに9色がラインナップ
またブレーキキャリパーといえば、キャリパーのカラー/塗装も刷新。名称も「コーティング」に変更され、これまでなかった赤のつや消しをはじめ、9色すべて新色を採用。塗料そのもののクオリティがかなり向上し、その上質さ、耐熱性がワンランクアップしているので大注目だ。
カッパーフリーのスポーツパッドが登場
一番身近なブレーキパッドも新製品が登場。「SR01」と名付けられたこのパッドは、近年求められてきた、摩材に銅を一切使わないカッパーフリーのスポーツパッド。欧米を中心に環境負荷の低いパッドが求められていて、そうした要望に応えながら、ストリートからサーキットまで、性能的にも不満のない新しいパッドとして開発された自信作だ。
ローター適正温度は50~700℃と幅広く、高温でも低温でもタッチがほとんど変わらず、コントロール性が非常に優れているのが特徴だ。
バンプラバーの組み合わせでサスの新たなセッティングが可能に
ブレーキ以外に特筆できる製品として、メイクバンプラバー(MBR)も挙げておこう。通常バンプラバーはサスの底突き防止のアイテムでしかないが、サスストロークの限られているチューニングカーでは、このバンプラバーの長さ、形状、固さもサスペンションの特性に大きく影響することがわかっている。
そこでエンドレスでは、弾性特性の高いゴム素材(一般的にはウレタン製がメジャー)で、6種類のバンプラバーを用意し、これらを組み合わせることで、スプリングの働きをアシストし、荷重とストローク量を自由にセッティングすることを可能にした。
特殊なゴムでタイヤのたわみに近く、同調させるようになっているので、ストリートでも効果があるとのこと。これは新しいサスのセッティングパーツとして、アイデア商品と言えるだろう。