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なつかしのシルエット! マツダ「サバンナRX-7」を「デイトナ24時間レース仕様車」を作った人は何台もレース仕様を製作していました

ベースモデルは後期型のターボだが初期型のフロントまわりを移植

形状の似た社外品パーツを加工して仕上げた

去る2023年10月29日に富士スピードウェイを会場として『POWER&TORQUE』という名のイベントが開催され、その中で箱車レーシングカーの走行枠が設けられました。『箱車の祭典2023』と銘打って実施された走行枠に参加していたマツダ「サバンナRX-7」を紹介します。

箱車の祭典とは?

1990年までの純レーシングカーによるClass 1と、1990年までの市販車ベース車両によるClass 2が設定され、前者はGr.CカーやGCカーなど、後者はツーリングカー、TS、ワンメイク車両などが対象となった。

GTUクラス2位を飾った77号車仕様を再現

Class 2には、2台のマツダ サバンナRX-7が参加し、そのうちの1台が1983年式の「サバンナRX-7 デイトナ24時間レース仕様車」であった。このクルマは1979年のデイトナ24時間レースにて総合6位、GTUクラス2位を飾ったW.ボーレン/J.ダウニング/R.マンデビル組の77号車仕様を再現した個体だ。

ホワイトのボディに赤いストライプが入っている車体には、大型のエアダムスカートと一体になったフロントオーバーフェンダーおよびリアオーバーフェンダー、そして、スポイラーが装着されている。ワークスカーはすでに解体されており、もちろん、ワークス用のパーツも存在しないので、社外品の中から形状が似たものをチョイスし、加工して取り付けることで当時のスタイルを再現した。

1978年にデビューしたサバンナRX-7は、RX-3の戦績や名声を受け継ぐピュアスポーツカーとして登場。ヨーロッパ生まれのスポーツカーと比較しても遜色ないスタイリッシュなシルエットを誇る。軽量かつハイパワーな12Aロータリーエンジンをフロントミッドに搭載していたこと、卓越した操縦安定性が備わっていたことなどがアドバンテージポイントとなり、瞬く間にあらゆるモータースポーツシーンにおいて主役の座についた。その先駆けとなったのが、1979年のデイトナ24時間レースである。

サバンナRX-7のヒストリーを語る際に忘れることができない77号車仕様を製作したのは、今回の箱車の祭典で走った2台のサバンナRX-3を生み出した成田秀喜さんだ。当初、自身でステアリングホイールを握ってサーキット走行を楽しんでいたが、所有台数が増えたことにより友人の渡辺靖彦さんに譲渡。渡辺さんは以前ハコスカで走っていたらしいが、他ならぬ成田さんからのオファーだったので引き受けたそうだ。

この日の走行について渡辺さんは次のようにコメント。

「修理あがりで最初のうちは本調子ではなかったが、次第によくなっていった」

成田さんによると、チャージカラーにしていたサバンナRX-7をベースとして10年ぐらい前に77号車仕様を製作したらしく、1981年のデイトナ24時間レースを走った7号車仕様(ホワイトとグリーンが基調)も後期ターボモデルをベースとして再現(こちらも友人に譲渡)。成田さんひとりでは一度に複数の愛車を走らせることができないが、ドライバー(オーナー)が増えたことでサーキットイベントなどでRX-3とRX-7のランデブー走行を堪能できるようになって、それも楽しいと話してくれた。

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