人生が豊かになるバン
アウトドア&カスタムカーを軸に、カーショーとオートキャンプが融合した新しいスタイルのイベントが「Let’s Chill Out!(レッツチルアウト)」です。2023年は10月7日~8日に埼玉県の国営武蔵丘陵森林公園で開催され、クラシックカーやアメ車、キャンピングカーなど多彩なクルマが集まってキャンプを楽しみました。会場から、気になったクルマとオーナーを紹介します。
10年前に購入したラムバンのコンバージョンモデル
テントは張らず、1992年式ダッジ「ラムバン」+タープでキャンプ&イベントを楽しんでいた“Daddy’s Rood”さん。ラムバンはいわゆる北米でフルサイズバンと呼ばれるバン仕様車で、Daddy’s Roodさんの所有車はアメリカでキャプテンシートやウッドパネル、カーテンなどを架装したコンバージョンモデルとなっている。
「10年前に横浜のディーズ・クルーさんで購入した際にオーバーフェンダーとタイヤ&ホイール、サイドステップ、キャリアを交換したんですが、それ以外は基本的に当時のままのオリジナルを大事にしています。もともとは海沿いに住んでいるアメリカ人が乗っていたのを輸入したもので、カーテンや外装・内装も当時オリジナルで、20年以上この綺麗な状態を保ってるっていうのが私のこだわりなんです」
最近はクルマ主体のキャンプへ移行
内装は基本的にコンバージョンした後のオリジナルとなっているが、室内には使い勝手の向上のためにDaddy’s Roodさんによってウッドの棚などが置かれている。ちなみにセカンドシートは独立したキャプテンシートとなるが、今回はシートを外した状態でイベントに参加したそうだ。取材時ベッドとなっていたサードシートは電動で展開できる仕様となっている。
「散々キャンプはやりましたけど、最近はテントを建てるのも面倒くさくてこの中で寝ることが多いですね。最初はテントとかギアをたくさん買って並べてたんですけど、クルマ主体で道具は必要最低限のものでキャンプしています」
使い勝手の良さがアメリカン・フルサイズバンの魅力
コロナ禍を期に、バンライフに特化したYouTubeチャンネル「Daddy’s Rood」を立ち上げ、旧いバンなどを1台1台紹介しているという。10年も乗り続け、自ら情報も発信するほどバンに入れ込んでいるわけだがその魅力とは何なのだろうか?
「街中も走れてキャンプも行けてっていう、使い勝手の良さがすごくありますよね。このクルマだとサイズが横が2mで縦が5m、そして高さが2mなんで狭い駐車場以外なら停められるんですよ。アメ車って壊れてお金がかかるってイメージがある人も多いと思いますが、そういうところも普段のメンテナンスでちゃんと回避できますし、YouTubeでも紹介していますがこういうクルマに乗ってる人たちって人生がすごい豊かなんですよね。そういうところも踏まえて発信できればいいなと思っているんですが」
「今後はルーフにキャリアを付けて、テントを載せたいと思っているんです。ただ高くすると駐車場が難しくなっちゃうんで、イベントやキャンプの専用車にしてセカンドシートも付けて、上で寝られるようにしたいですね」