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日産の新型「インタースター」が電気自動車を追加してデビュー! 日本導入に期待したいフィアット「デュカト」のライバルとは

欧州の商用バンの新型がBEVを追加して登場

2024年2月、欧州でLCVと呼ばれる商用モデル日産「インタースター」の新型が発表されました。エンジンモデルに加えて、BEVモデルを新たにラインアップしています。日本導入はアナウンスされていませんが、キャンピングカーのベースなどに最適かもしれません。

BEVモデルも登場した欧州で人気の商用バン

日産自動車の子会社である欧州日産自動車は、2024年2月に新型大型バン「インタースター」を発表した。LCV(ライトコマーシャルビークル)と呼ばれる小型商用モデルの2代目となる新型は、あらゆる業種や業態のニーズに応えるべく効率性、積載性、乗り心地を重視して設計。実用性とパワーを追求し、(荷室の架装を行っていない)ティッパー、ドロップサイド、ボックスバンなど、幅広いコンバージョンモデルをラインアップする。ちなみに、メルセデス・ベンツ「スプリンター」や、日本にも2022年にキャンピングカーのベースモデルとして導入されたフィアット「デュカト」などがライバルとなる。

新型の最大のポイントはBEV(電気自動車)「インタースター-e」のラインアップだ。日産の大型商用車として初となるBEVモデルは、87kWhのバッテリーを搭載したモデルの場合、一充電での最高航続距離を460kmとしている。充電機能も30分で252km分の充電が可能な急速充電能力を備えた。また、バッテリーには8年または16万kmの特別保証が付帯(一般保証は全車5年または16万km)し、安心感も備わっている。なお、新型インタースターはディーゼルエンジン搭載モデルも追加設定される。

インタースター-eは主に市街地走行を想定して開発され、欧州の様々な環境負荷に対する法令にも適合。欧州日産のLCVディレクター、ニコラス・シャン氏は、

「新型は社会にとって重要な事業者のみなさまの最高の味方になるでしょう。EV仕様の追加、積載量の増加、多様なコンバージョンオプションを提供することにより、私たちの生活を支えてくれている世界中の中小企業がその事業運営に必要とするものを、私たちがまさに届けるのです」

と述べている。

安全・快適性を大幅に向上

新型は従来型よりサイドドアを40mm拡大、ラゲッジスペースは100mm長くなっている。積載能力はBEVモデルが最大1.6t、エンジンモデルが約2tと、より多くの荷物を搭載することができるようになった。積載量1.6tの「4トン・インタースター-e」の場合、一般的な3.5tのディーゼルバンより多くの貨物を輸送することができるという。なお、牽引能力はBEVとエンジンモデルともに最大2500kgとなる。また、市街地でのスムーズな移動を考慮し、従来型より最小回転半径が1.5m小さくなっているのも新型の利点だ。

インテリアも刷新されており、従来型と異なりドライバーと同乗者を優先したデザインを採用。耐久性の高いシートカバーやシートヒーターをはじめ、長時間の運転も考慮し快適な空間とされている。さらに、前方緊急ブレーキ、居眠り防止警告、タイヤ空気圧モニタリングシステムなどの幅広い安全装備を標準装備。車両の重さに関係なく最適な制動力を発揮するワンボックス・ブレーキ・システムや、緊急ブレーキの反応速度を従来型の約半分に短縮するなど、安全性を高めている。

国内への導入はアナウンスされていないが、横桟を組み合わせたフロントマスクをはじめとした商用モデルらしい無骨なデザインや、日産ブランドの信頼性で、キャンピングカーのベースモデルなどで人気が出るかもしれない。

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