ニコル・グループの総力を挙げた巨大施設がオープン
フェラーリの正規ディーラー、ニコル・コンペティツィオーネ合同会社が運営するプレオウンド販売およびサービスセンターの複合施設「Nicole Competizioneプレオウンド ショールーム & サービスセンター」が2024年2月20日、神奈川県横浜市にオープン。実質的な稼働に先立って報道陣にお披露目されたので、AMWもさっそく取材してきました。
日本最大のフェラーリ支援施設
横浜市都筑区の第三京浜・港北インターチェンジ出口付近にてこのほどオープンした「Nicole Competizioneプレオウンド ショールーム&サービスセンター」は、ニコル・グループのフェラーリ代理店「ニコル・コンペティツィオーネ」の創立10周年を記念するべく、ニコル・グループの総力を挙げた巨大施設となった。
2023年10月、横浜みなとみらい地区で移転リニューアルオープンした新車ショールーム「ニコル・コンペティツィオーネ横浜」と同じく、フェラーリ最新のビジュアルアイデンティティに準拠して一から作られた、2フロア構成のプレオウンド(認定ユーズドカー)ショールームとサービスセンターを設置。
総床面積4191平方メートルという、フェラーリ認定ユーズドカー販売店とサービスセンターを合わせたものとしては、日本最大の施設になるとのことである。2024年2月20日のオープニングでは、ニコル・グループ創業者のC.H.ニコ・ローレケ顧問や同グループ現CEOのミヒャエル・ヴィット氏、ニコル・コンペティツィオーネ合同会社の北川隆三ゼネラルマネージャーが参加した。
現在のニコル・グループを支える北米「ペンスキー・オートモーティブ・グループ」からは、国際事業最高責任者のランドル・シーモア氏と国際事業エグゼクティブ・バイス・プレジデント(副社長)の石川 浩氏。そして「フェラーリ・ジャパン」からもドナート A.ロマニエッロCEOなどの面々が揃い、厳かなテープカットセレモニーが執り行われた。
レースカーにも対応した、至れり尽くせりの設備
テープカットセレモニーののち、われわれ報道陣にはちょっと趣向を凝らしたイベントが用意されていた。「Nicole Competizioneプレオウンド ショールーム&サービスセンター」の広大な各施設のセクションを、まるで博物館見学のようにガイドつきツアーで巡るというものである。しかもガイド役となるのは、現在の日本国内においてフェラーリ公式のアンバサダーを務める現役レーシングドライバーという、魅力的なサプライズまで盛り込まれていた。
まず「ブランパンGTワールド・チャレンジ」で488GT3とともに戦った坂本祐也選手が案内するサービスセンター棟1Fでは、6基メンテナンス用リフトやオイル交換ブース、タイヤ交換スペースなどが用意される。ちなみにこの設計には、アメリカのレース界のトップカテゴリーにて長年にわたって最強チームの座を維持してきた「ペンスキー・レーシング」のノウハウも活かされているとのことである。
次に階段を上ると、スーパーGTでチャンピオンの経験もある、番場 琢選手がサービスセンター棟2Fを案内。ここでは市販ロードカーのみならず、レーシングカーにも対応したコーナーウェイト計測アライメント調整ブースや、ハイブリッドやEVなど次世代を見越したサービスのためのスペース、さらには「プレオウンド」に入庫した車両を撮影する専用ブースまで完備している。
そしてツアーの締めくくりは、ニュルブルクリンク24時間レースなどでも活躍してきたほか、国内のフェラーリ公式イベントでは「XXプログラム」用マシンも委ねられる東 徹次郎選手が1Fのプレオウンド専用ショールームを案内。2Fショールームの7台にくわえ、6台の展示が可能なショールームでは、イタリア製の高級家具で構成される居心地の良いラウンジや、納車セレモニーのためのスペースも設けられている。
さらに2Fには、顧客のための車両預かりスペースが47台分も用意されているとのこと。この国内最大の巨大施設とともに、これからも神奈川地区のフェラーリユーザーとフェラーリの世界観を支えていくニコル・コンペティツィオーネに注目していきたい。