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スズキ「フロンテクーペ」が237万円! 50年前の軽自動車はジウジアーロ原案のマイクロスポーツカーでした

1972年式のスズキ フロンテクーペGX-CF

ノスタルジック2デイズにオートサークルが出展していたフロンテクーペ

パシフィコ横浜で2024年2月17日~18日に開催された「ノスタルジック2デイズ」は、旧車や絶版車を主役とした一大モーターショー。全国的に有名なスペシャルショップ、パーツメーカー、レストアのスペシャリストなどが出展し、車両展示とともに限定グッズ販売なども行っていました。今回は、1971年にデビューした360cc時代の軽自動車、スズキ「フロンテクーペ」を紹介します。

ジウジアーロがデザインに関わった軽自動車

群馬県のオートサークルは、マニアックな名車&クラシックカーの販売専門店として自動車趣味人の間では高名な存在。今回のノスタルジック2デイズにもブースを出展しており、そこでAMW取材班の目を引いたクルマが、スズキ フロンテクーペ、グレードはGX-CFだった。

フロンテクーペは高性能化が進んだ軽自動車界にスズキが送り出したスタイリッシュなモデルで、最初期型が1971年に登場。そのプロポーションは、世界的に有名なインダストリアルデザイナーであるジョルジェット・ジウジアーロが描いた原案をもとに、スズキ社内のスタッフがデザインし直したものだといわれており、マイクロスポーツカーと呼びたくなるカッコよさを誇っている。

最初期型は2シーターだったが、デビュー翌年に市場からの要望でリアシートを追加した2+2となり、今回のオートサークルの出展車は1972年式の4人乗り仕様だ。

ひと通りリフレッシュして237万円、すでに商談中

このフロンテクーペはオートサークルによると、稀少なクルマを見つけては仕上げることを使命としている先輩マニアから譲ってもらった個体だとのこと。

「足まわりを分解してやり直し、ブレーキも交換できるものは全部刷新。作業終了後に、しっかりテストドライブしています。ラジエターとヒーターコアはオーバーホール済み。シートは一部を張り替え、カーペットは新しく製作しています。ステアリングホイールは塗り直していますね」

そのように話してくれたスタッフの横にはオートサークルの福嶋代表がいたので、会場のプライスボードに提示されていた支払総額237万円(消費税込)はイベント特別価格なのか聞いてみたら、店頭表示支払総額も同じとのことだった。

程度がそこそこのモノを買って自費で仕上げると、すぐさま車両代とリセット費用の合計が300万円オーバーとなることは珍しくないので、随分リーズナブルなプライスだなと思っていたら、やはり同じことを思った人が多いようで、この原稿を書いている3月中旬の時点でオートサークルのウェブサイトではすでに商談中となっていた。

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