生産台数20台のハンドメイドモデル
2024年3月22日(金)から24日(日)までの3日間にわたり、東京ビッグサイトで「第51回東京モーターサイクルショー」が開催されました。同イベントは国内最大級のモーターサイクルイベントで、3日間で 11万3905人を集めました。会場を歩いていると驚愕のプライスダグをつけているモデルが展示されていました。そのお値段とは……。
既存のバイクとは全く異なるオーラを身にまとっている
第51回東京モーターサイクルショーでは173の出展があり、619台が会場に並んだ。その中で驚愕のプライスタグをつけていたのが、プレミアムな車両や魅惑のカスタムパーツを展示するモトコルセのブース。注目を集めたのは、ドゥカティ初の単気筒ロードゴーイング・スーパーモタードである「ハイパーモタード698モノ」であったりするのだが、実際にまたがることができる698モノと違って、今回2年連続での展示となっているにもかかわらず「Please don’t touch(お手を触れないでください)」のコーションプレートが並べられていた1台が「ヴァイルス988エイリアン」である。
ヴァイルスは1985年にイタリア・ロマーニャ州で、アスカニオ・ロドリゴが創設した少量生産のハイエンドスポーツバイクのメーカー。ヴァイルスはこれまでに4つのモデルを製造している。
そのいずれのモデルも、マスの集中のためのCNCアルミニウム製ダブルサイドオメガフレームによる低重心の車体に、フロントにはテレスコピックフォークではなく、サスペンションとステアリングの機能が構造上分離しているハブセンターステアリングを採用。軽快さと安定性を両立させたハンドリングを特徴に持つ。
「988エイリアン」のマグネシウム合金ダブルオメガフレームに収まるエンジンは、ドゥカティの水冷2気筒1299ccスーパークアドロの特別仕様。それ以外でも斬新なデザインや美しいパーツの仕上がりなど、既存のバイクとは全く異なるオーラを身にまとっている。
この究極のスポーツバイクは、ハンドメイドで特別に作られ、総生産台数はわずか20台。車両価格は、驚くことにポルシェ911カレラ4Sカブリオレ(2282万円)よりも高額の2288万円(消費税込)に設定されている。ため息とともに、あらためて目の保養となったモトコルセブースだった。