プロダクトデザイン部門のベスト・オブ・ザ・ベストを受賞
エレガントなフェラーリ「ローマ スパイダー」が国際的なデザイン賞「レッドドット・デザイン賞2024」のプロダクトデザイン部門でベスト・オブ・ザ・ベスト賞を受賞しました。特別限定モデル「SF90 XXストラダーレ」と未来的なワンオフモデル「KC23」もレッドドット賞を受賞しています。1955年に同賞が創設されて以来、これに匹敵する成績を収めた自動車メーカーは他に存在しません。
世界で最も重要なデザイン賞
「レッドドット・デザイン賞2024」は、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンターが主催する、世界で最も重要なデザイン賞のひとつ。業界最高のデザイナーの革新的な能力と卓越性を評価することを目的とする。大きくは「プロダクトデザイン部門」、「ブランド&コミュニケーション部門」、「デザインコンセプト部門」の3部門に分かれ、「プロダクトデザイン部門」はさらに51の分野に分けられるが、今回フェラーリ「ローマ スパイダー」はこの全分野のベスト・オブ・ザ・ベストを受賞した。
また、V型8気筒ツインターボと3基の電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドパワートレインを搭載し、1030psという驚異的なパワーを発揮する特別限定モデル「SF90 XXストラダーレ」と、レーシングカー「488 GT3 エボ 2020」のシャシーをベースにした未来的なワンオフモデル「KC23」もレッドドット賞を受賞したことも注目に値する。
フェラーリは過去10年間で29ものレッドドット賞を受賞している。1955年に同賞が創設されて以来、これに匹敵する成績を収めた自動車メーカーは他にない。
授賞式はドイツ・エッセンで開催予定
この受賞は、フェラーリのチーフデザイナーであるフラヴィオ・マンゾーニ氏が指揮したフェラーリ・スタイリングセンターの並外れた仕事ぶりが改めて評価されるものである。
フェラーリ・スタイリングセンターはマラネッロブランドの伝説的な歴史に根ざしながらも、新しいデザイン言語を創造し、フェラーリのDNAの基礎である、形と機能の共生というテーマにもとづいて革新的で並外れたクルマを製作することを目的としている。2024年で70回目を迎えるこの賞の授賞式は、2024年6月24日にドイツ・エッセンで開催される予定だ。
AMWノミカタ
以前、フラヴィオ・マンゾーニ氏は「ローマ」のデザインについて、このように話したことがある。
「私たちは、きわめてピュアな形状のツアラーを創りたいとずっと思っていました。各部のラインをできるだけ控え目にしたうえで、技術要件の影響も可能な限り少なく抑えた、エレガントで洗練されたツアラーです」
形と機能を共生させるというデザインテーマのなかで、GTカーに求められる要求は他のスーパースポーツカーとはまた違う難しさがあるだろう。シンプルにこだわった「ローマ スパイダー」は、レッドドット・デザイン賞2024の評価が示すように最高に美しいクルマだ。