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イタリアのSAはコーヒーが美味しい! ただしガソリンは日本以上に高いのでセルフサービスを活用しましょう【みどり独乙通信】

イタリアのSA

イタリアのガソリンスタンドはセルフとお店の方が給油してくれるレーンは違います。価格差は1Lにつき30セント前後、約50円!

店舗で売られるお土産などは結構お高い……

ドイツ在住で、モータースポーツ取材のために欧州を駆け回っている池ノ内みどりさん。愛車で移動することが多く、その際の楽しみとなっているのが高速道路のサービスエリアへ立ち寄ること。美味しいコーヒーを堪能したり、お土産などを眺めるのが楽しいとのこと。しかし、悩みの種であるガソリン価格は、日本が羨ましくなるほど大変なようです……。

家族で経営しているかのようなアットホームな施設も

4月も終わろうとしていたころだったのに、極寒と大雨だったイタリアへ取材旅行に行ったお話の続きを。

高速道路の旅で休憩のためサービスエリアに寄るのは、ちょっとした楽しみでもありますよね。しかし、ドイツではほぼ全てと言っていいほどに同じチェーンがアウトバーンのサービスエリアを牛耳っており、どこに行っても販売されている食べ物はほぼ同じなため、もはや何の楽しみもありません。

ですから、近隣国へ出かけた際にはサービスエリアに寄るのをとても楽しみにしています。日本のように一般のスーパーマーケットで売っているお菓子や飲み物ももちろん売っていますが、ヨーロッパ全般のサービスエリアやガソリンスタンドでは、スーパーマーケットの2~3倍以上の価格ですので、お土産にお菓子などを探すのなら、あとでスーパーに寄られることをおすすめします。コーヒー類は街のバールよりもほんの少しだけ上乗せされている程度なので安心価格です。

イタリアも少しずつチェーン店化されているのですが、それでもまだドイツほどではなく、たまに家族で経営しているのか? と思うようなほっこり系もあり、そういうところでたまたま休憩できると嬉しいですね。コーヒーがおいしいことは間違いないので、立ち寄ると何かしらを頼んで飲んでしまいます。

日本でもそうですが、ドイツでもカプチーノやラテマキアートを食後や午後にオーダーするのはごく普通のこと。しかし、イタリアではご法度とまではいいませんが、どうやらオーダーするのはめちゃくちゃダサいヤツと思われるようなのです。イタリア人の友人によくバカにされるので、イタリアでは午後にカプチーノやラテマキアートをオーダーするのをぐっとこらえています。好きなときにいつでも飲んだっていいじゃないか! と本心ではいつも思っています。

サービスエリアには民芸品やお菓子なども並んでいるのですが、いつもイタリアに来たなぁと思うのは、お菓子の巨大パック、パスタセット、ワインセット、オリーブオイルのセットがどど~んと山積みになっているお店が多いこと。観光バスで巡る団体旅行の方や、お土産買うのを忘れていた! と帰り道に思ったときには便利かな、と思います。

何%引きという赤いポップで記載されていますが、それを考慮してもそこそこお高いので、私は買ったことがありませんけどね。今回私が立ち寄ったサービスエリアでは、中国人の団体バス旅行の方が大勢おられ、いっぱいお買い物をされていました。コロナ禍以降、随分とバス旅行も増えつつあると感じていますが、まだ少ないですね。

ガソリン価格は高いのでセルフサービスで節約を

イタリアでレンタカーを借りて旅行を楽しみたいと計画されている方もいることでしょう。ドイツはほぼすべてセルフのガソリンスタンドなのですが、イタリアでは今も店員の方が入れてくれる所もあります。しかし、セルフとフルサービスではレーンが違うだけではなく、価格も違うのでご注意を! 1Lに付き、約30セント(50円)前後の価格差がありますので、私は当然セルフ給油です。

E95(Super)という、いわゆるヨーロッパのレギュラーガソリンの最近の価格は、私が住むドイツ・ミュンヘンで1Lあたり1.90ユーロ(約319円)前後。イタリアに向かう途中に通過するオーストリアでは、物価はドイツよりも高いにもかかわらず、同ガソリンは1.72ユーロ(約288円)前後です。なので、いつもオーストリアからイタリアに行く国境手前で一旦高速を降りて満タンにしてイタリアへ向かいます。イタリアはドイツよりもさらに10セント(約16円)前後高いのです。

ドイツもイタリアも1Lの価格が余裕で300円を超える日々ですので、私のような長距離ドライバーにはとても痛い出費となっています。ところで、私が訪れていたイタリア・イモラでは、EVカーが走行しているシーンは非常に少なかったように感じました。街にもチャージステーションもほとんど見かけなかったです。ガソリンがこれだけ高価であっても、EVにスイッチする方が多くないということは、インフラの整備不足にも要因があるのかもしれませんね。

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