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20代いすゞ「ピアッツァ」オーナーらの呼びかけで「U35」オーナーの愛車105台が集合!「YOKOHAMA CAR SESSION~若者たちのカーライフ~」とは

今回のイベントの発起人である後藤和樹さんの愛車は1983年式のいすゞ ピアッツァXE。ジウジアーロのデザインに惚れ込んでいる

「YOKOHAMA CAR SESSION~若者たちのカーライフ~」が初開催

2024年3月20日(日)に神奈川県の横浜赤レンガ倉庫で「YOKOHAMA CAR SESSION~若者たちのカーライフ~」というイベントが初開催。35歳以下のクルマ好きたちがクルマの国籍も年式も問わず集まり、色とりどりの1日限定自動車博物館となりました。主催した3人の20代の若者が、どうやってこのイベントを実現したのか、聞いてみました。

人生初の愛車にピアッツァを選び、同世代のクルマ仲間と巡り会う

観光客が行き交う、港町横浜のランドマークともいえる横浜赤レンガ倉庫。その広場には、色とりどりのクルマたちが集まっている。国籍はもちろん年式やメーカーもさまざまな105台が整列した広場で、「晴れて良かった!」と満面の笑顔を見せたのは、このイベント「YOKOHAMA CAR SESSION~若者たちのカーライフ~」を主催者のひとり後藤和樹さん(26歳)だ。

ジウジアーロのデザインが織りなす美しくも機能的なデザインに惚れ込み、社会人1年目に人生初の愛車としていすゞ「ピアッツァ」を選んだという後藤さん。それからはさまざまなクルマイベントを楽しむなかで、たくさんのクルマ仲間が増えていき、シトロエン「BX」のオーナー、本田浩隆さん(29歳)と、この日ホンダ「S2000」を持ち込んだ甲野大輔さん(27歳)という同世代のクルマ好きと出会い、彼ら2人との交友は刺激になったという。

「学生時代からクルマ趣味を楽しんでいた2人と一緒に遊ぶことが多くなってくると、ああ出遅れてるなオレって感じがありました(笑)」

横浜育ちの20代トリオが横浜赤レンガ倉庫でイベントを企画

クルマ遊びを始めたタイミングが少し遅かったという後藤さんに対し、前に所有していたBXから数えると11年間BXひと筋の本田さんはメカニズムにも精通し、愛車の不具合はほぼ自身で手を入れて、素晴らしいコンディションを保っている。また、大学の自動車部出身という甲野さんは12台にわたる華麗な愛車遍歴もさることながら、すでに別のイベントの主催者としても積極的にクルマ趣味を楽しんでいた。

「自分も若さを利用して仲間たちと楽しめるイベントを作りたいと思うようになった時に、地元横浜の赤レンガでイベントやらない? って甲野に話したんですよ」

と後藤さん。甲野さんは当初は「やれたらいいね」と返答したそうだが、いつしか「こいつ本気だ!」と感じるようになったという。そこに本田さんも加わり「やるか!」になった。

クルマ趣味の先輩が実現のバックアップをしてくれた

後藤さんからイベント開催の夢を相談されて、喜び応援してくれたのが、同じ横浜赤レンガ倉庫で「横浜ヒストリックカーデイ」を10年以上にわたり主催している有山さんだった。自分のこれまでの経験を全て伝えるなどしてその実現の後押しをしてくれた。

「この赤レンガ倉庫の広場は横浜市の管轄で審査があるのですが、有山さんのアドバイスを受けながら企画書を書いて提出。無事審査を通過すると有山さんも自分のことのように喜んでくれました」

このようにピアッツァ乗りの後藤さんが振り返ると、さらにBXの本田さんが続ける。

「そうなると覚悟が決まりましたね。過去にイベントに参加している人や、積極的に活動してる同世代のオーナーの招待は、僕と甲野で手分けをして参加メンバーを誘いました」

S2000の甲野さんによると、募集方法には苦心したそうだ。

「クルマ選びというか人選は悩みましたね、一般公募もしたかったのですが、3人だとカバーできずに迷惑をかけちゃうかもしれないので、3人の知り合いに声かけしました」

「若者」をテーマにクルマ文化をつなげていきたい

結果的に、会場のキャパシティである約100台という台数が、彼らの知人友人で埋まったのは、それだけクルマ趣味を楽しんでいる同世代がいるということ。「同じ年代の仲間たちの愛車を展示する場所」が横浜赤レンガ倉庫となったのは、3人とも横浜育ちである彼らにとって必然でもあったのだ。

そうして、遠くは四国や北陸など、全国各地から集まった35歳以下のオーナーのジャンルもさまざまなクルマたちが105台も集まった「YOKOHAMA CAR SESSION」。開催を終え清々しい表情の、3人のリーダー後藤さんに話を伺ってみた。

「今回のイベントは参加してくれたエントラントの仲間たち、誘導を手伝ってくれたみんな、運搬を手伝ってくれた人、賛同してブースを構えてくださった皆さん、作り上げた全員に感謝します。“若者”というテーマがあるので、次の世代にバトンを渡す日も来ます。それまで、最高の状態にしていきたいですね」

という言葉に、クルマを楽しむ新しい世代の明るい未来を感じたのであった。

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