2024年のロードスターカップはフル参戦、目指せポディウム!
2023年に「ロードスターカップ」で公式レースデビューを果たした20代自動車ライターの筆者。昨年はスポットでの参戦でしたが、2024年はシーズンを通してフル参戦することを決めました。今シーズンの目標はズバリ表彰台獲得! 昨年より進化することはできたのか、開幕戦の様子をレポートします。
この日はなんと1日3レースのタイトな日程
2023年シーズンに続いて2024年も、スーパー耐久で65号車「odula TONE 制動屋ロードスター」をドライブし、自身もNIWA RACINGとしてチームを作りマツ耐(マツダファン・エンデュランス)参戦などを行っている丹羽英司選手からND型マツダ「ロードスター」を借りて、「ロードスターカップ」の1.5チャレンジクラスにエントリー。冬の時期も練習走行を重ね、今シーズンに備えてきた。昨シーズンよりも速くなっているという自信はあった。
2024年4月14日(日)に行われた今回の開幕戦は、これまでと違うこともある。昨シーズン2回のスポット参戦はスーパー耐久の前座であったが、今回は富士チャンピオンレースシリーズだけでの開催なので、ピットが使用できるのがまずひとつ。
そして同日に開催されたロータス カップ ジャパンにも参戦することになったので、筆者個人としては1日のスケジュールがとてもタイトであった。ロードスターカップは1レースだが、ロータス カップ ジャパンは2レースもあり、1日で3レース(!)もある。非常にありがたく嬉しい機会だが、正直体力が心配だ。
ロータスに比べると余裕あり!? 予選での感触は上々
こうして迎えた予選は、ロータス カップ ジャパンの10分後にコースオープンというスケジュール。ロータス「エリーゼ」から転がるように降りて、ロードスターのピットまで足で走る。今回サポートしてくれた方に、タイヤの内圧だけ確認してコースへと出た。
ロータス カップ ジャパンに一緒に参戦しているモータージャーナリストの先輩である佐藤久美さんから、「インラップから全開で行かないとタイヤ暖まらないし、時間がもったいないでしょ!」とロータスの練習走行で教えてもらったのを思い出して、インラップからハイペースで走行した。動きがシャープで速いロータスに比べると、ロードスターはゆったりしていて、計測を始めるころにはだいぶ余裕を持って動きをコントロールできるようになった感触があった。
まず計測1周目で2分16秒フラットを記録し、前後の間隔を調整して再度、複数アタックをかける。最後の計測ラップで2分15秒264を記録して、予選クラス6位となった。自己ベストタイム更新とはいかなかったが、予選では過去最高のポジションに付けることができた。
クラス6位で決勝スタート! カギを握るのは集中力
自己最高位からスタートすることになった決勝。これまでスタートダッシュに課題があったが、今回のスタートは無難に終えられた。1コーナーまでに少しポジションを落としそうな雰囲気があったが、オープニングラップは6位をキープした状態で終えた。レース序盤、ポジションアップの機会をうかがいながら走行していると、後ろからグングン迫ってくるクルマがいた。
153号車の成井選手だ。成井選手とは以前一緒にマツダファン・エンデュランスに参戦したことがある。じつは予選ベストタイムは成井選手の方が上だが、4輪脱輪でベストタイムが抹消され、後方のグリッドとなってしまったのだ。基本的なペースは成井選手の方が速い。なんとかポジションキープに粘ろうとするも、レース経験の多い成井選手に駆け引きで負けてしまい7位にポジションを落とすことになった。
そしてレース後半のダンロップコーナー、ここでミスをしてしまう。後ろから接近されていたので、イン側のブロックラインを通ったが、荷重移動とステアリングのタイミングをミスしてしまいリアが無駄にスライドしてしまった。この週末はロータスに多く乗っていた分、肝心な勝負どころで曲げ方がロータスになってしまったのだ。その不意を突かれて横に並ばれてしまい8位にポジションダウン。
しかし、ペース的にはこちらの方が速そうだったので、逆転のチャンスを狙う。距離が詰まった最終ラップの最終コーナー。いつもここでは安パイでミスの少ない3速をチョイスするが、勝負どころなので2速で立ち上がり重視のラインをチョイス。ラインもバッチリ決めて「これならチェッカーまでに前に出れるか?」と思いシフトアップへ。すると力んでしまい、うまく3速に入らない。そんなことをしているうちに、もう1台抜かれ、結局去年の最終戦と同じゴール直前で9位になってしまった。
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1日3レースはなかなかにハードだった。体力はなんとか保ったが、肝心な勝負どころで集中力を切らしてしまった週末であった。もっと前でチェッカーを受けられる手ごたえは感じられた週末だったので、スーパー耐久24時間の前座となる5月25日(土)の次戦は落ち着いたレース運びで、より前でチェッカーを受けたいと思う。
最後に、丹羽選手をはじめ、ご協力していただいた皆さん。応援してくださった皆さん。一緒に戦った方々。この場をお借りしてお礼を申し上げたいです。ありがとうございました! 次戦はもっといい結果をお届けできるように精進します!