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ニュルブルクリンク24時間耐久レースの裏側に潜入取材! 極寒のパドックをレポートします【みどり独乙通信】

夜のピットレーン

ニュルを象徴するマンタイレーシングのポルシェ「Grello」

天気予報なんて無意味なほどに天候は変わる

ドイツ在住で、モータースポーツ取材のために欧州を駆け回っている池ノ内みどりさん。もはやライフワークとなっている、ニュルブルクリンク24時間レースを2024年も取材しています。予選がスタートする木曜日は、なんと雨……。寒さと戦いながらの取材ですが、パドックではちょっとした楽しみも。決勝本番直前のパドックの様子とは?

もうすぐ6月なのにダウンが必要なほどの寒さ

朝からどしゃ降りとなり、冬のダウンジャケットを着てニュルブルクリンクへやってきました。気温はなんと10℃。5月末にこんな気候になるとは、一体誰が想像できたでしょう。さすがここはニュル! 私はいつもシーズン中には長靴やダウンなどをクルマに積んでおり、全天候に対応しています。

ニュルのレースウィーク1日目となる5月30日(木)は、合計三回開催される予選の1と2が行われる日。予選2は20時~23時30分までのナイトセッションですので、チームやドライバーだけでなく、ファンにとっては非常に長い1日となります。

朝からどしゃ降りだった雨も予選1が開始される頃にはすっかり止み、ドライコンディション。ニュル特有の起伏の激しいコースはすべて乾き切っていませんが、ドライの間にタイムを稼ぎたいところです。ですが、予選が開始して1時間20分が過ぎようとしていたとき、ノルドシュライフェのいくつかのコーナーで雨が降り始め、その数分後には再びどしゃ降りに。

ここニュルは『ニュルウェザー』と称されるように、もはや天気予報が無意味なほどに天候がコロコロ変化することでも有名です。アイフェル地方の深い森の中にノルドシュライフェがある上、高低差は約300mもあります。グランプリコースとノルドシュライフェを合わると全長25.378kmのコースを使用しますので、そりゃあコーナーによってお天気が異なることもありますよね。大阪の環状線の一周が21.7kmなので、それよりも長いんですよ。

チームホスピタリティでセレブ気分を満喫

さて、ニュル24時間レースに私はメディアとして参加しており、VIPゲストではありませんので、残念ながらホスピタリティに入ることができないのは非常に残念です。しかし、インタビューの際には入れますので、そのときにはVIPゲストの方の気分をちょっと味わえます。

ホスピタリティのある階には別途チケットが必要で、毎回そのフロアに行くのにはセキュリティの方にチケットをスキャンしてもらう必要があります。メディア関係者はインタビューに通行するチケットを貸し出されます。それ以外は入れないですが、ホスピタリティのドアの前にいるだけでもちょっとワクワクしてしまいます。今回は残念ながらTOYOTA GAZOO Racingの参戦はありませんので、ドアは閉じられたままです。いつもはここからお出汁のいい匂いが漂っています(笑)。

ヨーロッパ三大24時間レースのスパとル・マンでは、メディアセンターで食事は提供されないのですが、ありがたいことにニュルでは空腹で過ごすことはないので助かっています。今日のランチはフランクフルトソーセージとサラダ、ポテトグラタンです。どれもとてもおいしくて、思わずおかわりしそうになりましたがガマン!

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