アコーディオンのように屋根が上がるドアモービルキャンパー
ランドローバー「ディフェンダー110ハードトップ」をベースに、英国ドアモービル社が架装したキャンピングカーに乗る渡邊さん。さらに、ディフェンダーでキャンピングトレーラーを牽引する姿は、ミーティング会場の中でも抜群の存在感を放っていました。巨大トレーラーを牽引するとなると、パワー的にも大丈夫なのか気になるところです。
巨大なキャンピングトレーラーを牽引したキャンピングカー
2024年4月20日に埼玉県のサイボク内特設会場で開催された「Defender Collection Owners Meeting」の会場には、約50の新旧ランドローバー「ディフェンダー」が集結した。そんな中で気になったのが、巨大なキャンピングトレーラーを牽引した「110」ベースのキャンピングカーだ。
ディフェンダーは90、110、130インチの3種類のホイールベースがあり、それぞれにステーションワゴンやピックアップといったボディバリエーションが存在する。今回紹介するのは110の中でも3ドアのハードトップモデルをベースにした、英国ドアモービル(DORMOBILE)社製のキャンピングカーだ。さらにそんなキャンピングカーでドイツ・エリバ(ERIBA)社製のキャンピングトレーラーを牽引してエントリー。会場でも注目を集めていた。
アコーディオンルーフを開けば車内で立って作業が可能
オーナーの渡邊さんは、今から7年ほど前にこの2004年式のドアモービルキャンパーを入手した。じつは渡邊さんは、このクルマの入手以前にも初代「ディスカバリー」や、ディフェンダー110ベースの「トゥームレイダーエディション」を所有していたというベテランだ。
このドアモービルキャンパーは、通常の5ドア仕様の110ではなく、3ドアハードトップがベースとなっている。運転席より後部には片側にベンチシート、片側にキッチンやシンクなどの設備を設置。そしてルーフがアコーディオン状にせり上がることで、車内で立って作業ができるだけでなく、就寝時には車内とルーフの2階層に分かれてそれぞれベッドになる優れもの。この車両で乗車定員6名、就寝人数4名となるそうだ。
合計した全長は10メートル超! 日本全国でキャンプを満喫中!
ボディを側面から見てみると、ちょうど運転席のドアより後ろがアコーディオンルーフとなっているのがわかる。その前方、つまり運転席の上には、ドアモービル純正のキャリアが装着されているが、キャリアは運転席よりも前に飛び出すように設置されており、キャリアの面積を増加している仕組みだ。
ちなみに牽引されているトレーラーは、2022年式のエリバTouring 430GTで、こちらもポップアップルーフを持つキャンピングトレーラーだ。ディフェンダーを合わせると全長は10mちょっととかなり長いが、300tdiエンジン+5速マニュアルの組み合わせはパワフルでストレスなく移動ができるそう。渡邊さんはこの組み合わせで北海道にも行ったそうで、快適キャンプを満喫しているそうだ。