カスタムは足元から…ホイールだけで個性はアピールできます
愛車を手に入れたならば、自分仕様にカスタムしたいと思うのは、クルマ好きとして当然の欲求です。そして、最初に交換するのがホイールです。外観がフルノーマルでも、交換するだけで個性を発揮できるのがホイールだからです。フルエアロでドレスアップしたクルマならば、ホイールを交換しないと始まりません。かようにカスタムで肝心要のホイールの最新トレンドを紹介します。
あなたは「FR派」それとも「MV派」
ウェッズが展開するブランドのなかでも「レオニス」は1ピース専門であり、トレンドをすぐに取り入れることで常に注目を集めるブランド。他の誰ともホイールが被りたくないというオーナーにおすすめするのが、最新作の「FR」と「MV」のキャラクターの異なる2作である。今話題のトヨタ「クラウン スポーツ」やスポーティさが増した「プリウス」などの足元にマッチすることは間違いない、デザインに優れた2作を紹介しよう。
サイズは15インチから21インチまで幅広くラインアップしており、軽自動車や国産セダン、ミニバン、ハッチバック……と、豊富な車種に装着することができるのも特徴だ。フルエアロにローダウンしたカスタムカーだけでなく、外観はノーマルのままの最新のクルマでも違和感なくバッチリ決まってしまうところが、レオニスのデザインがトレンドの最先端をいっていることの証拠であろう。
LEONIS FR
最新作の「FR」は、極細のスポークの20本フィンデザインが、実際のサイズよりも大口径に見せる効果がある。それもただ20本のスポークが同レベルに並ぶのではなく、10本をオフセットさせることで複雑で躍動感ある表情を生み出していることがわかるだろう。
LEONIS MV
いっぽうの「MV」は、5本ツインスポークと、星型の5本ツインスポークがクロスしているような複雑なデザインを採用。異なる2つのフェイスが融合したかのようなスポークは、スポークエンドをラウンドさせた上でリムにミラーカットが施されているため、マルチピースデザインにも見えてしまうから不思議だ。
LEONIS FRとMVのカラーは?
FRもMVもカラーは「PBMC」と「BMCMC」の2種類。オススメはPBMC(PEARL BLACK MIRROR CUT)である。なぜなら、パール粒子を加えたベースカラーのブラックと天面のミラーカット(鏡面切削)とのコンビネーションで、さらに繊細な雰囲気を演出することがき、昨今のイタリアンスーパーカーの純正ホイールにも採用されるような、2つのデザインの違うフェイスをより強調して楽しめるからだ。
BMCMC(BMC MIRROR CUT)は、スポークの側面にBMC(ブラックメタルコート:スパッタ系)が施され、天面がすべてミラーカットされているので、スポークの細さと多さが強調されているので、シンプルにまとめたい人はこちらがおすすめだ。
どちらも17インチ以上のサイズはリム成型技術AMF製法が採用されており、鍛造ホイールにも負けない優れた材料強度を実現している。リムに小さく、ワンポイントとなる真っ赤なエンブレムが、レオニスのこだわりを象徴している。
LEONIS FR派の人にはこちらもオススメ
一見シンプル、しかしよくよく見るとかなり複雑なデザインで飽きのこないMVに惹かれた人にオススメしたいホイールを3タイプ紹介しよう。自分のクルマとのバランスなどを考慮した際に、候補に上がってくるであろうホイールである。
LEONIS FS/VT/VR
FRの繊細なスポークもいいけれど、もう少しボリュームをもたせたデザインを求める人には、「FS」がオススメ。太さやデザインの異なるスポークを並べることで、FRよりも複雑な表情を手にすることができる。
「VT」は大胆にひねりを加えたスポークのほかに2種類のスポークを組み合わせることで、非常に有機的なデザインを実現している。PBK/SCのカラーを選択すると、ひねりを加えていない2本のスポークをつないだVラインのみが浮き立つようになるので、本来のボリュームの割に繊細な印象となる。
FRは2種類のデザインのスポークがそれぞれ10本ずつ、合計20本の繊細なフィンデザインとなっているが、「VR」は力強い10本スポークなっている。ただスポークのセンターに切れ目が入っているようなデザインなので、遠目には20本スポークに見えなくもない。大きめのSUVやミニバンなどにオススメしたいデザインだ。
LEONIS MV派の人にはこちらもオススメ
だまし絵のようにも見えるMVに惹かれた人は、きっとエッジの効いたデザインに興味があるはず。そこでオススメしたいのは、LEONISブランドの中でもとくに個性的なデザインをしたホイールである。
LEONIS IT/LM/MX
星型のスポークの間に1本のラインを引いたようなデザインとなっているのが「IT」である。このホイールがマッチするのはSUVやミニバン、セダンでもスポーティなエクステリアデザインの車両だ。
「LM」はギリシア神話のハーデースが持つバイデント(二股の槍。エヴェンゲリオンのロンギヌスの槍と言ったほうがイメージしやすいだろうか)を5つ並べたようなデザインが特徴。このリムまで伸びるメインとなるバイデンの形をしたスポークに、直線的なサブのスポークが備わって安定感と重厚感が増している。
ホイールの定番デザインであるメッシュでも、個性を出したいという人におすすめするのが「MX」である。リムから伸びた2本のスポークがクロスしたあたりからセンターへ向かって落ち込んで収斂していくデザインは、スポークの片側を削り取るようにして細く見せていることも相まって、スピード感すら漂わせている。ガチのスポーツではなく、あくまでもエレガントにスポーティなテイストを求める人にオススメしたい。
オーソドックスな定番を求める人に
レオニスは、いちはやく時代の最先端を反映したデザインを採用している点が特徴のひとつであるが、もっとオーセンティックなデザインを求めるコンサバティブな人には、ナヴィアシリーズが用意されている。
LEONIS NAVIA 05/06/07
現在ラインナップされているナヴィアシリーズは、7本スポークの「07」、メッシュタイプの「06」、15本スポークの「05」の3タイプ。定番のデザインながら、06と05はスポーク裏にアンダーカットを施すなど足長感を演出した立体的フェイスデザインとなっている。飽きのこないシンプルなデザインであるので、外観がノーマルのクルマにもぴったりマッチするホイールである。