86&BRZ界隈の有名車が大幅リニューアルを敢行
2024年7月6日にGメッセ群馬で開催された「群馬ソニック」には、約200台のGR86&86&BRZが集結しました。そのなかから気になる1台をピックアップ。今回はイベントでも有名なマサヤンさんのトヨタ「86」が進化を遂げたので紹介していきましょう。
コツコツとカスタマイズを進めた結果このカタチに至った
会場内で、ひときわ目立つ1台を発見した。聞けばすでに86&BRZ界隈では超有名な車両なのだとか。とにかく情報量が多すぎて理解が追いつかないので、オーナーのマサヤンさんに、じっくりお話を聞くことにした。
「クルマは2015年に新車で購入して、そこからコツコツとカスタムを進めてきたんです。ノーマルだったのは、本当に納車直後くらいで、納車されてすぐにロケットバニーのVer.1ワイドボディキットを装着しました。その後も基本的に同じスタイルで長い期間そのままということはがイヤなので、できるだけ毎年どこかしらイメージチェンジをしてます。今年はかなり色々やってきたので、昨年とは大きく変わっていますよ」
そびえ立つ巨大な垂直尾翼は往年のCカーをオマージュしたもの
ロケバニのエアロをまとったボディには、今年フロントに巨大なカナードを追加した。カナードはフロントバンパー部分からフェンダー上まで伸びている。そしてもう1カ所大きく変更となったのがリアウイング周辺だ。これまでのウイングはそのままに、垂直尾翼を追加で装着しているのだ。
「参考にしたのは、F1をはじめとしたいろいろなレースカーです。ここ数年のテーマなんです。とくにフロントカナードや垂直尾翼は、Cカーを見て形状を研究しました。ほかにもレースカーの細部は常に注目しています」
ボディカラーも昔のレイトングリーンを彷彿させる鮮やかな色で、各所に入った大きめのロゴが見事にレースカー的な見た目を演出しているのだ。
レーシングカーの足まわりをオーダーの鍛造ホイールで再現した
足まわりはKWサスペンションの車高調で、プロにセッティングを依頼したスペシャルなモデル。これを装着してから俄然クルマの動きが良くなったそうだ。そしてホイールにも注目である。「前後でデザインが違うね」というのが普通の意見。
「これってポルシェ962Cとかマツダ787のオマージュ?」が正解! じつはCカーなどのフロントホイールに装着することでブレーキの熱を外に放出するためのフィンをイメージしたもので、フルオーダーで鍛造ホイールが製造できるWORK SIONで、フロントはフィンが装着されたスタイルを、リアは実際のレースカーでも使用されたシンプルな6本スポークを再現している超贅沢な前後セットなのだ。
エンジンはオーバーホールするタイミングで2.1Lにボアアップし、HKSのターボキットを装着。これをPOWER PLUS ECUでセッティング。見た目に負けない走りまでも実現する1台なのだ。