いよいよ理想のログハウスが完成間近
筆者がコロナ禍にスタートさせた山遊び。自分の城を設けるべく、ログハウス建築をすることに。必要な資材などを揃え、いよいよ満を持して組み上げへ。形になっていく様子は見ていてワクワクするもの。作業工程の一部をレポートします。
組み上げはまるでプラモデルのよう
記録的な雪の少なさだった2023年~2024年シーズンの冬。いつもは12月から4月の中旬までスノーシューを履いて歩いていくしかない秘密基地も、3月の上旬にはすっかり雪が解けて予想より早くログハウスの建築が始まった。
春先の時点で、梅雨は作業できない日も多いだろうし完成はお盆頃かと考えていたが、この様子なら梅雨の前に塗装を含め外側はすべて完成できるだろうと推測。本当は平日も顔を出して細かく撮影するはずだったが、ありがたいことに自分も春先から仕事に忙殺され続け、工事が休みの土曜か日曜に足を運ぶ程度になっていた。
まずは基礎の上に束石や大引や際根太など、いわゆる床下に相当する部分を作っていく。開拓を始めたばかりの頃に自分たちで倉庫を建てたのだが、そんな狭いスペースでも水平を取るのはなかかな大変だった。
今回はウッドデッキを含めると面積はさらに広く、この時点でプロに任せたのは正解だったと痛感。建物の床は屋根をかけた後に張るそうで、次はこだわったL字型のウッドデッキだ。
今の小屋もふたりで使う分には十分なサイズだが、シャワーテントを広げるとやや窮屈に感じてしまう。そこで新しいログハウスは縦横とも1mくらい大きくしつつ、沢のほうへL字型にまわり込ませるように設計してもらった。当面は一番奥に小さな倉庫を設置するが、将来は拡張して風呂を作りたいとも思っている。
ウッドデッキが完成したらいよいよログの組み付けだ。すでに仮組みは済ませているのでプラモデルのようにサクサク進み、ログとログの間は虫が入らないよう入念にコーティングしてもらった。
また秘密基地がある場所は冬にマイナス10℃を下まわる日もあり、防寒のためにも隙間は徹底的に塞がないと後で苦労する。ログを組んで感じたのはプロからの助言で変更した、外へ少しオーバーハングさせたロフトによる恩恵だ。
ロフトを広く使えるだけでなく、そして室内の圧迫感もほとんどない。屋根を含めると1m以上はせり出すので、雨が当たらない軒下も広くなる。今回は予算の都合で計画のみで終わったが、こちら側にウッドデッキを広げるのもアリだ。
ついに形が見えてきた!
そして屋根がかかるといよいよ建物らしくなってきた。ロフトのデッドスペースが少ない片流れ屋根は予定どおり、そして雪が滑り落ちやすいように傾斜はそこそこ大きく。余談だがあたりの杉をごっそり伐採したおかげで、屋根は日当たりがだいぶよくなると見込んでいる。今までは電力をポータブル電源に頼っていたが、これならソーラーパネルの発電で賄えそうだ。
真夏の昼でも気温は27℃くらいなので、消費電力の大きいエアコンは不要な環境。パネルの枚数や蓄電池の容量は意外に少ないかも。とはいえそこまで手をかけるなら、当初の予算では収まりそうにない。しばらくは現在と同じくポータブル電源を持ち込むか、追加の予算を捻出してすぐ電気を使えるようにするべきか。
今から数十万円の出費はたしかに痛いが、コンセプトである快適な長期滞在には電力は必須。電気が使えれば冷蔵庫も置けるし梅雨時は扇風機を回しっぱなしにもできる。さらに防犯カメラの乾電池が切れるといった心配からも解放されるなど、メリットは数え切れない。いずれ必ず出ていくお金だからと割り切って最初にやってしまうべきか、2025年の春あたりの導入を目標に節制し貯蓄に励むべきか少し考えてみよう。