無断駐車の対処法を紹介
月極駐車場や自宅の駐車場など、私有地に無断駐車されてしまったらどう対処すればいいのかご存知ですか？ 私有地内における無断駐車のケースでは、警察が動いてくれることは少ないのが実情です。いざトラブルに遭遇したときに覚えておきたい、正しい対処法をモータリングライターがお伝えします。
警告文は車体に傷をつけない方法で行うことが大切
駐車違反はとっても身近な法令違反だが、それはあくまで公道の場合。月極駐車場や自宅の駐車場など、私有地に無断駐車されて難儀な目にあうことも稀にある。警察は民事不介入の原則があるので、私有地への無断駐車には基本的にノータッチ。公道以外は道路交通法の範囲外なので、警察といえども取り締まることもできず、移動を命じることもできない……。
では自分の駐車スペースを勝手に占拠されてしまった場合はどうすればいいのか。月極駐車場など賃貸の契約している駐車場なら、管理会社に連絡して対処してもらうのが第一。
自宅の駐車場だった場合は、下記を参考にしてほしい。
1. 警察に通報する
警察は民事不介入といったばかりなので矛盾するようだが、盗難車両あるいは廃棄車両である可能性があるので、所有者を照会してもらう。警察が所有者を特定できた場合、運がよければ、クルマの移動を所有者に促してもらえるかもしれない。
2. 状況を記録し、警告文をワイパーなどに挟む
無断駐車の事実を記録しておくために、駐車している場所やクルマ、ナンバーなどが特定できる写真を数枚撮影し、証拠を残しておく。そして、「無断駐車禁止」などの警告文をワイパーなどに挟む。このとき、警告文を塗装面にガムテープなどで貼ると、器物損壊などで逆にこちらが訴えられてしまう可能性もあるので要注意。警告文はワイパーなどに挟んでおくのが一番無難だ。
3. 弁護士に相談し、損害賠償などを請求
弁護士は無断駐車した所有者の個人情報を開示請求することが認められているので、弁護士に依頼し、先方を特定し、代わりに利用したコインパーキングの駐車料などの損害費用を請求することもできる。ただし、時間がかかるうえに、費用も、手間もかかるのが難点……。しかし、最後はこれしかない。
また困っているからといって、勝手にレッカー移動させたり、反対に制裁としてタイヤをロックしたりする、いわゆる「自力救済」は法律で禁止されているので、要注意。とくに相手のクルマに傷をつけてしまう可能性があることはリスクが大なので、慎むこと。