ベスパに乗ってフィアット850のもとへ通う
フィアット「850ベルリーナ」に憧れていたものの、旧車を維持することの大変さに尻込みをして、ミニカーを眺めて諦めていたという安達純子さん。ところが彼氏に背中を押されたことで一念発起。運命を感じたという念願の愛車を手に入れた安達さんは、どのようなフィアットライフを送っているのでしょうか。
いつか乗りたいとMT免許を取ったものの……
10代の頃にフィアット「500」を見て「可愛い! いつかあれに乗るんだ」とMTで運転免許を取得したと語るのは、フィアット「850」でイタリアンジョブ2024に来ていた安達純子さん。当時はすでに、女子だけでなくほとんどの男子もAT限定で運転免許を取得していた時代だ。
「20歳くらいの時に買ったフィアット500の本に、ちょこっとだけ載っていた850の写真を見て、こっちの方が可愛いいとひと目惚れでした」
すぐに実物が見たいと思って調べたところ、あまり遠くないクルマ屋さんにあることが分かり、すぐに見に行ったという。
「実物は写真よりもさらに可愛く、500よりも実用的なサイズ感も気に入って、さらに乗りたいと強く思うようになりました」
彼氏の言葉に背中を押された
それでも現実的なことを考えると、若くてお金もないし、保管する場所もないし、旧いクルマのメンテナンスの不安といった理由もあり、その時はミニカーを買って我慢したという。
数年が経ち、クルマには乗っているけれど、その時々のライフスタイルに合ったクルマ選びをしていたという安達さんは、850に乗ることはもうないのかなと諦めかけていたという。そんなある日、家に彼氏が遊びに来たときに850のミニカーを見つけてこう言ったのだ。
「そんなに好きだったら乗ったほうがいい! メンテナンスはどうにかなるだろうから、本当に手に入らなくなっちゃうよ」
と、この日もイタジョブを一緒に楽しんでいた彼氏のタツヤさんが、背中を押してくれたのだ。
「その言葉で、また乗りたいっていう気持ちが再燃したんです」
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)
2年かかって見つけ、運命を感じて購入
2年かかってネットで見つけたのは、横浜にあるガレージMMにあったフィアット850。色や雰囲気がとてもよく見えたのと、いわゆる販売店ではなく整備工場での販売車両というのも安心感があったという。
「サビが少ないこととオリジナル度も高そうだったのと、ビニールレザーでなくてファブリックのシートも理想どおりで運命を感じました」
実物を見ると試乗もせずに、1週間後には買いますと連絡を入れたのが2023年の10月であった。その2カ月後には横浜のガレージMMから名古屋の自宅まで自走で帰り、晴れてオーナーとなったのだ。
20年越しの夢を叶えた愛車のためにベスパも購入
「ひと目惚れしてから、ちょうど20年くらいだと思います。20年越しの夢が叶い、今とても幸せです!」
フィアット850はタツヤさんの家のガレージに居候させてもらって、自転車を10分漕いで通っていたというが、最近ベスパを手に入れて後から免許も取得したという。
「自宅からガレージまで、自転車ですとパンツ限定でしたが、ベスパに乗って850に乗り換えるのもオシャレだし、スカートも履けるし、ベスパもMMさんから譲っていただきました(笑)」
長年の夢を叶えただけでなく、すっかりイタリアン2+4輪生活にハマり込んだ安達さんはこう語ってくれた。
「イタリアンジョブは初めての参加。イタリア車はどのクルマもフォルムも色もツボで大好きです。ロケーションも良いし、いろいろな方と知り合えて参加して本当によかった! また次回も参加したいです」
そんな安達さんと850の近況はInstagramでも見ることができる。ぜひ、皆様フォローを。@dolce_vita_con_fiat850
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)