スッキリと輝くエンジンルームが注目を集めるRX-7
アメリカ発祥のイベント「WEKFEST JAPAN(ウェックフェスト ジャパン)」は、厳しい審査をパスしたクルマだけが参加できるハイレベルなカスタムカーショーです。2024年の会場で見つけたのは、近年アメリカのカスタムシーンでトレンドとなっている「ワイヤータック&シェイブドベイ」という技法を採用したマツダFD3S型「RX-7」。こだわりのカスタム内容をオーナーに聞きました。
2度目のFD RX-7は、アメリカンカスタム要素を取り入れて
「日本だとあんまりエンジンルームをシェイブしてるFDって少ないんですけど、アメリカでは主流になっているので、その雰囲気を入れています。お世話になっているお店がUSのホンダだとかを作っているところなので、ホンダノリとアメリカノリをちょっと入れてみようよ、っていう話から始まりました」
1999年式マツダFD3S型「RX-7」オーナーの“いなぴょん”さんは、学生時代にもFDに乗っていたそうだが金銭的な問題で一度手放し、3年ほど前に再びFDに乗りたくなり、また購入したのだという。全体のコンセプトは上記の通りだが、エンジンルーム以外にもかなり手が入れられているので、まずはエクステリア関連から見てみることにしよう。
生足にするかエアサスにするか、それが問題だ
エクステリアを印象付けているボディキットは、購入時から装着されていたというフロントフェンダーを含めRE雨宮がメイン。インナーフェンダーについては、海外から取り寄せたものを装着しているという。ウイングも友人から譲ってもらったというRE雨宮製が装着されているが、ワイヤーがRE雨宮のものではなかったそうで、探しに探してネットオークションで入手したそうだ。さらにボディカラーを、ホンダ「NSX」の純正色となるヌーベルブルー・パールにオールペンしている。
足まわりに関してはDESMOND RegaMaster EVO IIホイールに、VehicleFieldの車高調が組み合わされているが、この足まわりに関しては多少の葛藤があるという。
「普段からこの車高で走ってるんですけど、入れる場所を選ぶのでエアサスを入れたいなっていう気持ちと、意地で生足がいいなっていう気持ちとのせめぎあい合いで葛藤してます」
パフォーマンス面もぬかりなく
今回のメインだというエンジンルームは、千葉県のプロショップ「X-POINT import」でワイヤータック&シェイブドベイが行われている。「ワイヤータック」や「シェイブドベイ」など聞きなれない言葉と思う人がいると思うが、これは簡単にいうとエンジンルームの配線類を隠したり(wire tuck)、不要な穴などをスムージングしたり配管などをキレイに見せてスッキリ見せる(shaved engine bay)こと。
こういった魅せる作業に加え、サイドポートのチューニングエンジンにHKS GT III-4Rタービンなどを装着し、LINKのECU制御で485psを発揮するなどパフォーマンス面のアップも図られている。
この他にも内装などに手を加え4点式シートベルトなども装着されている“いなぴょん”さんのRX-7だが、カーショーの展示のほかにサーキット走行なども行っているのだろうか。
「サーキットはこのクルマを作る前はちょっとだけ走っていました。オールペンする直前に1回走って、ショーに持っていけて走れるクルマを作ろうとしたんですけど、こっちがメインになっちゃいましたね」