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50歳で激レア2代目トヨタ「スプリンタートレノ」に返り咲き! 歴代トレノ乗りはどうして知命にしてTE47を選んだのか?…衝動買いの理由とは

1975年式トヨタ2代目TE47型スプリンタートレノGTと、オーナーの安達さん

TE47と聞いてシルエットが想像できる? トレノなのに激レアなモデル

2024年に7月28日(日)に石川県小松市の日本自動車博物館で開催された金沢クラシックカーミーティングの会場で気になる車両をチェック。今回は旧車イベントでもお目にかかることが滅多にない、トヨタの2代目TE47型「スプリンタートレノ」のキレイな個体を発見したのでオーナーに話を伺ってみました。レアモデルだけに維持には苦労も多そうですが……?

若い頃に乗っていたトレノGTに50歳になって再び乗る幸せ

金沢クラシックカーミーティングの会場内で発見したのは、旧車イベントでもほとんどその姿を見かけることのない2代目のトヨタ「スプリンタートレノ」だ。聞けばキャブレター仕様の2T-Gエンジンを搭載したTE47型の1975年式スプリンタートレノGTだそう。たった2年間しか生産されなかった貴重なモデルだ。オーナーの安達さんにお話を伺ってみた。

「じつは若い頃に同じTE47のGTに乗っていたことがあって、その後も歴代のトレノばっかり乗り継いできたんですが、50歳になる頃にレストア中のこのクルマに出会って、どうしても欲しくて入手してしまいました。その頃は自宅に駐車スペースがない状態で衝動買いしてしまったので、2年ほど預かってもらい、その間に自宅に駐車スペースを作って、ようやく手元に持ってくることができたんです」

排ガス規制をクリアできずたった2年で生産終了

2T-Gエンジンを搭載した初代TE27型スプリンタートレノ/カローラレビンは1972年にデビュー。軽量なボディにホットなエンジンを搭載し、若者に絶大な人気を誇ったが、1974年に登場したこの2代目はトレノとレビンでベース車両が異なるため、ボディ形状や型式が別になった。トレノは従来同様クーペをベースとしてこのTE47型になり、レビンはハードトップをベースにTE37型となった。

ところが2T-Gエンジンが昭和50年排出ガス規制をクリアできず、たった2年で生産を終了してしまう。のちにEFI化した2T-G型を搭載したTE61型が1977年に復活するが、今回紹介するキャブレター仕様のTE47型は現存台数も少なく、これほどの状態をキープしている個体は珍しい。

当時オプションだったヘッドライトカバーを装着し、ボディサイドには部品取り車から型を取って再生したというGTストライプも貼られている。

パーツの維持は大変だけど乗って楽しい1台

たった2年間しか製造されていないうえに、TE27のような人気もなく、さらにレビンは別ボディという最悪の条件が重なったTE47トレノは、維持にも苦労が絶えないという。

「エンジンは2T-Gなので、パーツに困ることはあまりありません。一般的な旧車ユーザーと変わりません。やはり絶望的なのはボディパーツですね。レストアした車両を入手したので、基本的に欠品はありません。ヘッドライトカバーもスペアをちゃんと入手済みです。維持は大変ですが、楽しんで乗っています」

ちなみに1974年式と1975年式の見分け方は、エンジンルームのコーションプレートだそう。「トヨタ」と書いてあるのが1974年式で、「TOYOTA」となるのが1975年式。ところがこの車両は「トヨタ」なのに1975年登録。おそらく1974年モデル末期の生産で、翌年登録されたものだと安達さんは推測している。

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