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トヨタ「ハイラックス」キャンパーのリアビューカメラが不調!? 海外でのレンタカーは借り出し時のチェックを入念に【豪州釣りキャンの旅_04】

アポロ キャンパーバン:リアビューカメラも直って、いざ出発!

ダーウィンで旅の相棒アポロ キャンパーバンとご対面

オーストラリア・ノーザンテリトリー州でトヨタ「ハイラックス」ベースのキャンピングカー、アポロ「キャンパーバン」をレンタルして、釣り人としてバラマンディの大物を狙う23日間の旅をレポート。釣り仲間と男3人、飛行機の乗り継ぎでトラブルがあって予定より半日遅れとなってしまいましたが、ともあれ旅の出発地点、ダーウィンの町に到着しました。

6月、オーストラリアは秋が深まる季節

ダーウィン空港に到着した翌朝、散歩に出ると海に面した気持ちのいい公園が広がっていた。昨晩は真っ暗だったので、このロケーションを楽しむ余裕もなかった。どうやら期待通り、居心地がよさそうな町だ。当初の予定では、到着した日にアポロ「キャンパーバン」をピックアップし、夜は大物釣りの前祝いをする予定だった。ひとり旅になったら、ぜひ戻ってみたいと思った。

町をひと回りしてホテルに戻ると、ケンさんが起きていた。ぐっすり眠っているキクを置いて、カフェで朝食を取ることにした。小さな町だが、通勤の男女がコーヒーを持って行き交っている。外の席でコーヒーとデニッシュを頼むと、涼しい風が吹いてきた。

「いい町ですね」

ウエイトレスさんに声をかけると、「今の季節は、朝、海からの風が冷たいんですよ」と肩を抱える仕草をした。オーストラリアは秋が深まる季節だった。

アポロ モーターホームは、朝9時オープンだ。一旦、ホテルに戻り、ぼくとケンさんはタクシーでレンタカー会社に向かう準備をした。

最初の計画では、朝食を済ませたらすぐにカカドゥ国立公園に向かうはずだったが、飛行機に乗り遅れたため予定が半日遅れてしまった。翌日の釣りには支障がないが、せっかくだから早く行って国立公園の見どころも回ってみたい。ベッドに入るのは遅かったが、なるべく早く出発することで意見はまとまっていた。

8時半、タクシーでアポロのオフィスに向かった。タクシードライバーに「どこの出身ですか」と聞くと、「エチオピア」という。聞き間違えかと思って聞き直すと、「アフリカ」と答えた。「いつダーウィンに来たんですか」という質問には、「ずっと前(long long time ago)」。どんな人生なのか気になったが、口数が少なく、それ以上の質問は遠慮してしまった。

ぼくらの「アポロ号」が一番いいクルマかも!?

アポロのオフィスは、クルマを借りる人でいっぱいだった。もちろん、みんな朝一番から出発したい気持ちは一緒だ。

敷地内には、いろいろなタイプのキャンパーがずらりと並んでいる。聞いていたとおり、ダーウィンはノーザンテリトリーのアウトドアの起点なのだ。

対応してくれたのは、リズさんという黒人の女性だった。テキパキと必要事項を説明し、ぼくたちが借りる予定のキャンパーバンへと案内してくれた。何台か、同じタイプのクルマがあったが、ぼくたちのクルマが一番いいように見えた。クルマの使い方を説明しているときにチラッと見ると、なんとまだ1万6000kmしか走っていない新車同然だった。これは頼もしい。ぼくはその場で「アポロ号」と命名した。

何よりも気に入ったのはタイヤだった。アポロ号が履くオフロードタイヤは、トレッドがしっかりあって信頼性がある。もちろん、スペアタイヤはふたつ積んでいるが、パンクのトラブルは避けたい。タイヤ交換など、もう30年以上していない。

ところが、エンジンをかけてチェックするとリアビューカメラが作動しないことが判明した。キャンパー部は箱状のユニットを載せているだけなので、カメラがないとまったく後ろが見えない。さらに、後から分かったことだが、サイドミラーがノーマルのままで外に張り出していないため、自分の車線がほとんど見えない。後ろから追い越されると気がつくときは、すでに横に並んでいる状態だった。

工場に運び込んでリアビューカメラを修理

リアビューカメラの修理のため、アポロ号が工場に運ばれた。「部品がなくて直らないかもしれない」と、リズさんが表情を曇らせる。予備のキャンパーバンが準備されたが、ボディが赤土で汚れていて明らかにやれている。タイヤもかなり古い。

「さっきのクルマのほうがいいね」

元日産メカニックのケンさんも、ぼくと同じ意見だ。カメラが直らなくてもアポロ号にしてもらおうと話し合っていると、「カメラが直りましたよ」とリズさんがOKサインを出した。

「よかった!」

3人は笑顔を交わした。

「時速110km/h以上出さないでください。それから、夜は絶対に運転しないこと」

リズさんの厳しい注意に「誓います」と、ぼくは右手を挙げた。

最後に満タン返しの約束の燃料が一杯に入っていないことをチェックして、ぼくたちとアポロ号はいよいよ旅を開始した。

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