ベントレー最高峰のマリナー仕様を設定
2024年10月1日、ベントレーは新型「コンチネンタルGT/GTC」および「フライングスパー」にマリナー仕様を設定すると発表しました。これらのモデルにはマリナーを象徴する特別なシグネチャー装備が施されており、これまでで最もパワフルでラグジュアリーな究極のデイリースーパーカーとなります。この新しいマリナーの内容について紹介します。
フローティングダイヤモンドのラジエターグリルを追加
ベントレーのデイリースーパーカーのラインアップに、ビスポーク部門から第4世代の新型「コンチネンタルGT/GTC」、および「フライングスパー」のマリナー仕様が追加された。マリナーは、パフォーマンスを重視したスピードモデルの仕様をもとに、さらに多くのオプションや贅沢なディテールが追加され、クラフツマンシップによる独自のデザイン、アップグレードされたウェルネス機能、そして新たな技術が標準装備される。これにより、シリーズの中で最高峰のモデルとなる。
エクステリアは、すべてのモデルにフローティングダイヤモンドのラジエターグリルが追加され、クロームサラウンドとセンターバー、クロームロワーグリル、車両の側面にクロームパーツ、そしてクローム仕上げのテールパイプが装備されている。クロームパーツにはサテンシルバーのミラーキャップが組み合わされる。
また、外部のクロームやミラーキャップは、マリナーブラックラインを選択することで、グロスブラックにすることもできる。特注の22インチホイールも含まれ、タングステングレー、グロスブラックの2つの仕上げから選択可能。これにはセルフレベル調整機能付きのホイールバッジが含まれる。
オーダーメイドの内装デザインを採用
コンチネンタルGT/GTCマリナーはツインシングルヘッドランプが採用され、精巧なカットクリスタルリフレクターを使用。フロントフェンダーにはマリナーバッジが取り付けられている。フライングスパーは、フライングBのラジエーターマスコットが標準装備されており(クロームまたはブラック仕上げ)、新しいマリナーウイングベントにはダブルダイヤモンドのディテールが施されている。
ウェルカムライトシークエンスはベントレーのウイングのアニメーションが表示されるなど、数多くの魅力的なマリナーの機能が搭載されている。また、テールランプはスピードモデルのグレーティントランプに代わり、レッドティントを採用する。
マリナーのイルミネーション付きアウタートレッドプレートとディープパイルオーバーマットが、最高級のベントレーキャビンへと乗客を迎え入れる。キャビン内は、マリナーが厳選した3色を組み合わせたオーダーメイドの内装デザインが用意されている。贅沢にトリムされたコクピットには、手縫いのシートに施されたマリナー独自の刺繍、そして新たにデザインされたマリナーのダイヤモンドパーフォレーションパターンが施されている。
101色の塗装の中からセレクト可能
コンチネンタルGTCではステッチパターンがトノカバーにも施され、セブンボウファブリックルーフを下げた際に見えるデザインになっている。さらに、マリナーシリーズの新しい標準装備として、フロントシートには(フライングスパーではリアシートにも)姿勢調整機能とシートオートクライメイトシステムを備えたウェルネスシートが搭載され、疲労を最小限に抑え、唯一無二のリラクゼーションと車内快適性を提供する。
マリナーのデザインテーマは、スタイリッシュで独自のグラフィックが特徴のドライバー用LEDインストゥルメントパネルにも引き継がれている。ベントレーの象徴ともなったローテーションディスプレイ、スポーツペダル、デュオトーンの3本スポークヒーテッドステアリングホイールがさらにラグジュアリーな雰囲気を引き立てる。
すべてのマリナーモデルには、ツーリングスペック、カラースペック、アニメーション付きウェルカムランプ、ムードライティング、マリナーオーバーレイ付きグランドブラックベニヤが装備される。グランドブラックに代えて、ほかのベニヤを追加料金なしで選択することも可能だ。
また、すべてのマリナーモデルにおいて、ベントレーの過去の色を含めた101色の塗装の中から選択することができる。さらに、特注のペイントマッチングも利用可能。インテリアには、15種類のメインのレザーカラー、11種類の副色、6種類のアクセントカラーが用意され、無限のカラーバリエーションが楽しめる。
マリナーはオーダーメイドのレザーカラーを選択することができ、選択肢をさらに広げることが可能だ。レザーのほかに、8種類のウッドベニヤオプションと3種類のテクニカルフィニッシュが用意されており、これらはシングルまたはデュアルフィニッシュとして利用可能で、インテリアのレザーや外装のペイントカラーに合わせてペイントマッチングすることもできる。
AMWノミカタ
ベントレーは、これまでもデリバティブと呼ばれるパッケージオプションには最上位に位置する「マリナー」が存在する。通常モデルにはないデザインを多数採用することで、ベントレーのなかでもひときわその存在感を放っていた。今回通常モデルとマリナーを区別する一番わかりやすい装備は、新しく採用されたフローティングダイヤモンドのラジエターグリルだろう。
これまでもマリナーモデルには同じく黒いダブルダイヤモンドのグリルが付いていたが、デザインがさらにエレガントに昇華した印象だ。また、テールランプが通常モデルのシルバーでなくレッドが採用されていることも見分けるポイントである。こちらのほうがベントレーらしいと感じる人も多いのではないだろうか。
先代ではV8モデルとW12モデルが存在し、スポーティな「S」、「スピード」、快適性を重視した「A」、「アズール」、ラグジュアリーな「マリナー」といった多彩なデリバティブが存在した。今後、新型モデルにどのようなデリバティブの展開があるか楽しみである。