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軽カーで本気レースの「東北660選手権」第3戦はチャンピオン争いで白熱の展開! 全クラスのレース模様をレポートします

21号車

1クラス優勝の21号車 大塚 猛選手

天候に翻弄されつつも各クラスで熱いバトルが展開

2024年8月25日に宮城県・スポーツランドSUGOで開催された軽自動車レース「東北660選手権」の第3戦。シリーズは早くも今回を含め残り2戦となり、チャンピオン争いがますます熾烈になってきました。予選と決勝の模様をクラスごとにレポートします。

1クラス:21号車大塚選手がジャンプアップで勝利

今回は走行枠を2つに分けた予選の最中に天候が急変したことを受け、安全に決勝レースが行えるよう朝の練習走行を予備予選と位置付けた。

1クラスはエンジンブローからの復帰を遂げた90号車 新関 透選手がポールで、2番手は11号車 アベ選手、3番手にECUノーマルの466号車 鈴木律幸選手が続く。直線の長いSUGOではECU書き換えによるパワーアップ、そしてレブリミット変更が非常に有効であると思われたが、ギヤ比との相性もいいのか2連勝を狙えるポジションに付けた。

しかし決勝は総合9番手から21号車 大塚 猛選手がジャンプアップ、アベ選手/鈴木選手/新関選手と熾烈なトップ争いを繰り広げる展開に。最後の最後までもつれる展開と思われたが、中盤でアベ選手がハブベアリングの破損でタイヤが外れ、コースアウトしマシンを止めリタイヤを喫する。

いっぽう鈴木選手はパワーに勝る新関選手と大塚選手を抜くまでには至らず、無理に仕掛けることなく後方から2台の隙を虎視眈々と狙う。最終的には大塚選手が新関選手をオーバーテイクしトップでチェッカー。第2戦のリタイヤでシリーズ争いから脱落と思われたが、第1戦と今回の優勝でランキングは鈴木選手に次ぐ2位だ。

2クラス:2024年シーズン初参戦の61号車 高橋選手が優勝

2クラスは開幕から連勝中の200号車 石川颯人選手が予選8番手に沈み、ランキング2位で今回こそ優勝を狙う919号車 茂木勇輝選手がポール。2番手には今回からステップアップした108号車 西沢拓馬選手が入る。初めてのハイグリップタイヤに戸惑いもあったようだが、しっかりと結果を出すのはさすが3クラスの上位ランカーだ。

そして決勝は表彰台の常連で優勝の経験も豊富ながら、今シーズン初参戦の61号車 高橋康平選手が6番手から優勝という大金星。石川選手は2位で茂木選手は3位でフィニッシュし、ランキングに大きな動きはなかった。

3クラス:年間ランキング上位が安定した強さを披露

3クラスは冒頭で書いたコンディション急変のため、ポールポジションが509号車 佐藤一帆選手で2番手が204号車 千吉良伶選手、3番手に463号車 村上征也選手とフレッシュな顔ぶれが並ぶことに。とはいえ最激戦区の上位ランカーたちはさすがの実力で、最終的にはランキング2位の2号車 中田一平選手が優勝を飾る。2位は163号車 小林光司選手が記念すべき初めての表彰台に、3位にはランキング首位の86号車 竹中康平選手が滑り込んだ。

4クラス:114号車阿部選手がクラス唯一の2分切りという速さで優勝

4クラスは強敵AGS勢に3ATのダイハツ「エッセ」で挑む67号車 鈴木 茂選手がポールで、2番手はチームメイトでCVTのL275型ダイハツ「ミラ」を駆る4号車 佐藤和音選手だった。

久しぶりにAGS以外のトランスミッション搭載車が優勝かと思いきや、決勝は4番から手スタートした114号車 阿部優翔選手が、クラス唯一の2分切りを達成して逆転優勝を飾った。2位の168号車 高杉俊太郎選手と揃ってAGSの強さを改めてアピール。3位の鈴木にとっては悔しいレースとなったが、FRP製リアドアの導入で戦闘力は確実に上がっており、AGS勢との差は着実に縮まってきたといえるだろう。

5クラス:204号車フジムラヨシト選手が優勝

ビギナー限定で4回までしか参加できない5クラスは優勝が204号車 フジムラヨシト選手、準優勝が666号車 大和田一輝選手で3位が996号車 ヨシダケンジ選手という結果だった。

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最終戦は2024年10月27日にエビスサーキット西コースで開催される。どのクラスも現時点でチャンピオンは決まっておらず、今まで以上に熾烈なバトルが繰り広げられるに違いない。

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