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真夏に酷使した愛車の「おつかれメンテ」6項目…短い秋にチェックしておきたいポイントを解説します

タイヤまわりをキレイにしたついでにホイールも洗っておきたい

今からでも間に合う手をかけるべきポイントとは

毎年、猛暑続き。心配になるのはクルマへの影響です。直接トラブルが発生しないにしても、ダメージはジワジワと愛車に及んでいきます。ただ、メンテナンスフリー化が進んでおり、ピンポイントで手をかけてあげるといいでしょう。ようやく秋らしい涼しさが到来した今、やっておきたい愛車の「おつかれメンテ」をお教えします。

塗装

まず、なにはなくとも、太陽光を浴び続けるボディだ。塗装は簡単に言ってしまえば樹脂なので劣化は避けられず、日光に含まれる紫外線によってそれは加速してしまう。最近のクルマはソリッドカラーでもクリアが塗られているが、最終的にはカサカサになって、いわゆるクリア剥がれを起こすので注意が必要だ。
そこまでいかなくても、色あせは確実に進む。防止するためにはワックスをマメにかけたり、コーティングの施工が有効。ただ、紫外線カット機能があるものはどちらも意外に少ないので、よく確認してから使用するようにしたい。紫外線カット機能がなくても、樹脂に対する油分補給という点では効果はあるので、いずれにしても、なにもしないのはご法度だ。

樹脂パーツ

外装では黒い樹脂も要注意だ。SUV人気もあって、最近また採用例が増えていて、黒いうちは全体のイメージを引き締めてくれるものの、含まれている油分が抜けると白くなってしまうのが問題。これは意外に防止方法がなくて、白くなってきたらツヤ出し剤などを塗って黒さを復活させる、いわば対症療法が主流となる。最近では黒い樹脂専用のコーティング剤もあって、長期にわたって樹脂を保護してツヤを持続させるのでオススメだ。

タイヤ

そのほか、タイヤもゴムであるだけに紫外線を受けやすく、劣化すると硬化やヒビ割れにつながるので対策はしておきたい。タイヤワックスが定番となるが、油性を使うと逆に流れ出てしまうとも言われているので、気になるなら水性のタイヤワックスを使うといいだろう。

オイル

続いてメカを見てみると、以前はオイル交換が定番ではあった。ただ、最近のオイルは性能がよく、エンジンの材質や品質もよくなっているので、季節ごとに交換する必要はなくなってきている。ただ、熱によってオイルは確実に劣化するので、クルマ好き、走り好きなら区切りとしてオイル交換するのはありだろう。もちろん替えたばかりなら、そのままでもいい。

バッテリー

オイル以外では盲点になりがちなのがバッテリーだ。バッテリーというと寒さに弱いイメージだが、適正温度とされるのは25度で、あまりに高い熱にさらされると劣化や破損の原因になるので注意したい。最近のバッテリーはメンテナンスフリー化が進んでいて、以前のようにサイドで液量を確認することはできないが、上部についている充電状態を示すインジケータで確認したり、不安な場合はディーラーや修理工場、電装品専門店で点検してもらうといいだろう。

エアコン

そのほか、酷使されたという点ではエアコンだ。まさに酷使という言葉ピッタリなだけに、コンプレッサーの性能低下やガス抜けなどが起こる可能性は高くなるし、修理工場などでもここ数年、夏前からエアコントラブルで入庫するクルマは増えているという声はよく聞かれる。外部からの熱はシステムに対してストレスだし、車内はよく冷やしたいというダブルのストレスがかかるだけに当然だろう。冷えが悪くなったと思ったら、夏の終わりに一度、ガス圧などを確認しつつ、快適の肝でもあるエアコンフィルターや冷却の要である冷却水の点検も行っておきたい。

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