父親が大切にキープしているスカイライン40周年モデル
2024年9月15日に東京のA PIT オートバックス東雲で「第56回モーニングミーティング」が開催されました。今回のテーマは日産「スカイライン」で、ハコスカからV37型まで幅広い車両が集まりました。そんな歴代スカイラインの中から、見た目は普通のR33型「スカイライン」ながら、40thアニバーサリーモデルという珍しい1台を紹介します。
新車当時のナンバーを掲げるワンオーナー車
会場を歩いていて気になった日産R33型「スカイライン」。普通の4ドアセダンなのだが、基本的にホイールも含めて完全にノーマルかつ、驚くほどキレイなのだ。さらに「大宮34」という2桁ナンバーを装着しており、何やら全体からただならぬオーラを放っている。もしやワンオーナー車では? とオーナーにお話を伺ってみた。
オーナーの沖田さんいわく、この車両はR33型 スカイライン最後期となる1998年式のGTS。父親が新車で購入した車両で、厳密には今でも父親の名義のまま。沖田さんが借り受けてイベントなどにエントリーしている状態だという。そのため、リアルにワンオーナー状態というわけだ。やはり全体に漂うオーラに間違いはなかったのだ。
SOHC 2リッターエンジン搭載のGTSがベース
じつはこのスカイラインは2L エンジン搭載のGTSなのだが、ただのGTSではない。スカイラインの生誕40周年を記念してリリースされた貴重なモデル。40周年記念モデルというと、オーテックが販売した4ドアのスカイラインGT-Rが有名だが、一般的なスカイラインの各グレードにも記念モデルが用意されていた。
2.5L ターボエンジン搭載のタイプMとアテーサE-TSを搭載したGTS-4、そしてこのSOHC 2L エンジン搭載のGTSの3車種に「40thアニバーサリー」モデルが設定された。それぞれのグレードで装備が異なるものの、リアピラーに専用エンブレムが備わり、シートにも40thアニバーサリーの文字が入れられ、アルミホイールが標準装備となった。
現在の状態を維持するため父の代わりに大切に乗り続ける
沖田さんは現在あまり乗らなくなってしまった父の代わりに通勤に利用したり、イベントへ参加したりしているが、父が当時からキレイに乗っていたため驚くほど状態がよく、とくに内装はまるで新車のようなグッドコンディションをキープしている。そんな状態を維持するために仕事で乗る際にはかなり気を使うそう。
「基本的に青空駐車なので、定期的な洗車は欠かせません。乗る際も汚れないように基本的にはシートにバスタオルを敷いて座っています。父がしっかり維持整備をしていたのでこれまで大きな故障もなく快適ですが、プラグコードを変えて、ヘタってきたショックを交換しました。今後もできるだけこの状態を維持できるように大切に乗っていきたいと思います」
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