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ドイツ的なつかしクルマグッズは「首振りダックスフント」と「お手製トイレットペーパーカバー」…メルセデスのリアトレーを飾るダサアイテムをご紹介【みどり独乙通信】

新旧メルセデスが入り乱れる人気のイベント

自宅のあるミュンヘンから片道600km以上を走り、念願だったメルセデス・ベンツオーナーらによるビッグイベント『Schöne Sterne/シェーネ・シュテルネ(美しい星)』を取材した池ノ内みどりさん。会場に並んだ数多くのメルセデス・ベンツには、日本人のクルマ好きにとっても、どこか懐かしく感じるようなアイテムを載せたクルマも多かったそう。ドイツで人気のアイテムを紹介します。

昭和感のあるグッズに思わずときめく!

メルセデスオーナーのイベントですから360度、どこを見まわしてもメルセデス・ベンツばかりです。エントリー資格は旧車から現代のEVまで制限がないのも特徴で、メルセデスならではの働くクルマも来場していました。偶然ですが、会場内で気分が悪くなった方の対応をするときのために待機している救急車もメルセデス、フードトラックもメルセデスです。バスやダ・カールラリーのサービストラック、はたまた霊柩車にタクシーまで、ワイルドなラインアップです。ちなみにダミータクシーも何台かいました。

数多くの参加車の中でもヤングタイマーとオールドタイマーが数多く占めた会場ですが、クルマに載っているコレコレ! 的なアイテムを見るのが私は大好きなのです。それは、ヴァッケル・ダッケルという首振りダックスフントの置物。もうひとつは、おばあちゃんが編んだようなトイレットペーパーカバーです。私的判断ポイントはダサいこと! ここはドイツですから、昭和なんかまったく関係のない西暦の国ですが、なんだかコレが良いのです。

その世代のドイツ人の友人に聞くと、とくに60~70年代に流行ったグッズで、昔も今もダサいと笑っていました。首振りダックスフントは1965年に誕生し、当時は店頭販売もしていたようですが、いまは基本的にオンラインショップでの販売のようです。

メルセデスのシュテルン(星)の首輪が付いたものを、メルセデスがこの会社に委託して作ってもらった仕様も人気で、ドイツのメルセデス・ベンツの通信販売サイトや、ディーラー、シュトゥットガルトにあるミュージアムでも販売されている人気商品です。リアルにその時代を生きて来られた現在のシニア世代の方のみならず、Z世代の若者達のクルマにも積まれていたのは新鮮でした。日本の昭和でもダサい首振りの犬の置物が流行っていた記憶があるのですが、どなたか覚えていらっしゃいませんか?

トイレットペーパーの常備は日本ではあまり見かけない?

ドアノブやトイレットペーパーホルダーに電話など、色んな所に毛糸で編んだり、パッチワークだったりとお母さんやおばあちゃんの手芸作品が昭和の日本の家のあちこちにありましたが、そのような感じでドイツのクルマにはなぜかトイレットペーパーカバーが飾られています。

昔のドライブでは公衆トイレも数は多くなかったでしょうし、これは今もそうですがトイレットペーパーがなくなっていることも。そんなこともあり、1ロールを積んでおくと安心ですがトイレットペーパーをそのままに積むと見た目も悪いので毛糸でカバーを編み、見た目もオシャレなカーアクセサリとしてもよく、そして公衆トイレで急に必要になったときのお助けアイテムとしても活躍したそうです。

また、メルセデス乗りにかつて流行った定番アイテムはまだあります。日本のタクシー運転手が今も使っているのを見掛けますが、木製の玉みたいなものを編んだマッサージシートカバーや羊毛のモコモコシートカバーです。

とくに羊のモコモコタイプを、真夏で暑かったイベント当日にも敷いて来た方が何名もいました。メルセデス乗りの必須アイテムは、暑くてもなくてはならないアイテムなのかもしれませんね。これらのアイテムは、日本の昭和に流行った水中花のシフトノブやポピーの芳香剤(ドイツにもまだ売っています!)、つり革(ドイツの日本車オーナーの若者に今も人気!)などに匹敵するのでしょうか?

ヴァッケル・ダッケルとトイレットペーパーカバーは、メルセデスに限らずドイツの旧車乗りのお供として、いまも多くのクルマの後部座席の後ろを飾っています。ドイツのクルマカルチャーのひとつとして、時代と世代を超えて受け継がれ、シニアには懐かしい、若者には新しく感じるアイテムとして一緒に楽しめるところが良いですね。

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