タイプ930の50周年を祝って全国から140台が集結
ポルシェ「911」の2代目「タイプ930」の生誕50周年を記念して2024年10月6日に愛知県蒲郡市で開催された「PORSCHE 930 50th Reunion in JAPAN」には、なんと140台ものタイプ930が集結しました。そんな会場で930としては最終型となる1989年式の美麗なカレラ3.2を発見。ところがその中身はしっかりイマ風にチューン! そのカスタマイズメニューを紹介します。
走行距離の少ない極上のタイプ930を見つけて迷うことなく購入
“ポルシェマニアジャパン”さんがこれまで乗ってきたポルシェ遍歴を聞いてみると、「911」ならタイプ993カレラ、タイプ997タルガ、タイプ993ターボ、タイプ997ターボ、タイプ991ターボ、タイプ991 4S、タイプ992カレラGTS、そしてすべての「カイエン」といった具合に、空冷/水冷を問うことなく数多くのポルシェを乗り継いできたそうだ。
現在、普段の足としてはタイプ992のカレラGTSに乗っているが、遊びクルマとして所有しているのがこの1989年式タイプ930の「911カレラ3.2」だ。
購入したのは3年前。数ある歴代911の中からこのタイプ930を選んだ理由は、30年以上も前のクルマとは思えないほどの極上車だったから。1989年式ということはタイプ930の最終モデルで、走行距離も少なくボディの状態も申し分なし。“ポルシェマニアジャパン”さんは迷うことなく購入を決めたそうだ。
極上のタイプ930となればコレクションとしてガレージに大切に飾っておきたくなるところだが、“ポルシェマニアジャパン”さんは違う。エンジンからインテリアまで、ポルシェ911ならではのスポーティなスタイルにカスタマイズしている。
エンジンは3.4リッターにスープアップしたスポーツインジェクション仕様
まずエンジンフードを開けると、真っ先に目につくのが6本のファンネルが真上に伸びる英国製のスポーツインジェクション。エンジン本体はマーレーのピストンで3.4LにスープアップしてLINKのフルコンピュータでコントロールしている。そしてマフラーはワンオフのセンター2本出し。イベント会場のためエンジンを始動することはなかったが、心地良い吸排気サウンドを奏でているに違いない。
またインテリアはタン色の純正インテリアとコーディネートさせたレカロシートをセットしてロールケージを組み込んでいる。外観には手が入っておらず一見するとノーマル風だが、エンジンを始動して走り出すと違いが分かるイマ風のチューンド930だ。
普段はガレージに眠っており、今回のようなイベントに参加したり、時おりワインディングを走っている。“ポルシェマニアジャパン”さんがやりたかったチューニングメニューは全て詰め込んでおり、思い描いたチューンドカーに仕上がっている。今後の予定はインテリアをより充実した仕様にカスタマイズすること。
これまで数多くのポルシェを乗り継いできた“ポルシェマニアジャパン”さんに次に乗ってみたいクルマを聞いてみると……「GT3 RS」と、思った通りの返事が返ってきた。ポルシェスポーツモデルの頂点に位置するGT3 RSにはポルシェファンを惹き付ける魅力が詰まっているようだ。
>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)