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ポルシェ930型「911」をチューンしたルーフ「CR3.4」とは? 内装はペピタ柄で張り替えて快適にアップデートしています

1984年式 ルーフ CR3.4:タイプ930の911カレラ3.2をベースに3.4L化してカムシャフト、ECU、マフラーなどでNAチューンが施されたモデル

空冷から水冷へと歴代ポルシェを乗り継ぎ、また空冷の930へ回帰

ポルシェ「911」の2代目「タイプ930」の生誕50周年を記念して2024年10月6日に愛知県蒲郡市で開催された「PORSCHE 930 50th Reunion in JAPAN」には、なんと140台ものタイプ930が集結しました。そんな会場で全身にブルーをまとったカッコいいRUFコンプリートカーを発見。インテリアの各部にモディファイを加えてお洒落かつ快適に仕上がっていました。

カレラ3.2をベースにNAチューンを施したルーフのコンプリートカー

ルーフ(RUF)は創立80年以上というポルシェチューナーの老舗。単なるチューナーではなくドイツ自動車工業会VDAにも所属しており、ポルシェからホワイトボディの提供を受けるほどの実績がある。

ルーフではタイプ930の時代からポルシェ「911」をベースに数々のチューンドコンプリートカーを市場に送り出してきたが、中でもタイプ930のターボをベースにしたルーフ「CTR 1」(CTRはグループC、ツインターボ、ルーフの略)は当時の世界最高速車としてルーフの実力を全世界にアピールした最強コンプリートカーとして名を馳せた。

ここで紹介するルーフ「CR3.4」(3.4コンバージョン)は、タイプ930の「カレラ3.2」をベースに3.4L化してカムシャフト、ECU、マフラーなどでNAチューンが施されたモデル。橋本 哲さんが代表を務めるSHコーポレーションのデモカーで、5年前に友人から譲ってもらったそうだ。

橋本さんはこれまでタイプ964のカレラ2、カレラ4、タイプ997のターボ、タイプ991のカレラと、空冷から水冷エンジンへと何台ものポルシェ911を乗り継いできた。進化した水冷に乗ってそのパワーを体感しても、また空冷に乗りたくなるのがポルシェ911の魅力かもしれない。

橋本さんのルーフCR3.4の外観はほぼノーマルだが、インテリアの各部に手が加えられて快適なコンプリートカーにモディファイされている。

インテリアはポルシェ伝統のペピタ柄に貼り替え

まずインテリアで目につくのが、見事に統一されたペピタ柄。白黒の千鳥格子のペピタ柄はクラシックポルシェの時代から採用されるポルシェ伝統のインテリア柄だ。生地を欧州から取り寄せてフロントのレカロシートからリアシート、リアボード、ドアの内張りまでインテリアを取り巻くようにペピタ柄に張り替えている。またカーペットも純正同様品に交換しており、40年前のクルマとは思えない綺麗なインテリアにリフレッシュしている。

そしてエアコンはエンジンへの負荷を抑えて効きを高めた電動エアコン。またスマホと連帯してオーディオが楽しめるJOYNスマートステーションをインストールするなど快適性もしっかりと高められている。

さらにトランスミッションのシフトレバーはSHコーポレーションが輸入販売しているCAEウルトラシフター。一般的なクイックシフトはストロークは短くなるものの重くなってしまうのがウィークポイントだが、CAEウルトラシフターは純正より長い専用シフトレバーをアルミ製のタワーにセットすることでクイックかつ軽快なシフトチェンジを実現している。

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

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