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近頃見かけるナンバープレートのアルファベットは何を意味する? 文字列の隠されたいろいろな意味を解説します

最初の数字を見れば大まかな用途と大きさが判別できる

ナンバープレートにはいろいろな意味がある

クルマや所有者を識別するためのナンバープレート。日本では車両の区分によって正式名称が異なっていて、地名にひらがなや数字を組み合わせた表示は共通となっています。知っているようで知らない、それぞれの記号の意味を解説します。

地名の総数は2024年の時点で135に達している

まず地名はナンバープレートが発行された運輸支局、もしくは自動車検査登録事務所を指していたが、近年はいわゆる「ご当地ナンバー」の導入により、実際にクルマを使う地域を示すようになっている。地名の総数は2024年の時点で135に達しており、今後も追加される可能性は十分にあり得るだろう。

続いて「分類番号」と呼ばれる数字について。昔は1桁や2桁もあったが登録台数が増えた現在は3桁となり、最初の数字を見れば大まかな用途と大きさが判別できるのだ。1なら普通中型貨物自動車もしくは普通大型貨物自動車、5と7は普通小型自動車で4と6は普通小型貨物自動車、3なら普通中型乗用車もしくは普通大型乗用自動車、そして8はパトカーなどに代表される特殊用途自動車。

なお、のちに改めて説明する「希望ナンバー」の導入により人気の高い番号が使い尽くされ、2018年からはA/C/F/H/K/L/M/P/X/Yのアルファベットも下2桁に使われるようになった。ひらがなも上の数字と同じく分類番号。使用する文字は普通車の自家用/普通車の事業用/普通車のレンタカー、軽自動車の自家用/軽自動車の事業用/軽自動車のレンタカーで分かれ、さらに在日米軍に関係する車両はひらがなの代わりにアルファベットを使う。

分類番号に使用されないひらがなもある

余談だが分類番号に使用されないひらがなもある。例えば「お」はカタチが似ており「あ/す/む」と誤認しやすいため、そして「し」は「死」を連想させて縁起が悪いから使用されていない。もっともな理由から日本らしいゲン担ぎまでいろいろあって面白い。

大きな4桁の数字は普通車が「一連指定番号」で、軽自動車が「車両番号」と正式名称が異なり、いずれも申し込んだ順番に交付されている。上で軽く触れた「希望ナンバー」とは、この数字を自由に選べる制度のこと。利用できるのは登録自動車(普通車)と軽自動車の自家用に限定され、インターネットか運輸支局の希望番号予約センター窓口で申し込む。

人気が高い番号は抽選で決まる!

とくに人気が高い番号は毎週の月曜に抽選が行なわれ、仮に落選しても同じ番号で再び申し込むことが可能だ。抽選の対象は「・・・1」や「・777」といった全国共通のパターンと、名古屋の「・358」に代表される特定の地域だけというパターンがある。

ちなみに「・358」は風水に由来した幸運をもたらす数字らしく、抽選にまではならずとも希望する人は全国的に多くいるとのこと。また縁起が悪いとして欠番の「42/49/13」の3つも、希望した場合に限り交付することが認められている。よく使われる語呂合わせとしては苗字から取った「・310」(佐藤)や「・110」(伊藤)、愛車にちなんだ「・・86」(トヨタ86またはAE86)や「・911」(ポルシェ911)など。他にも自分や家族の誕生日に電話番号、応援しているスポーツ選手の背番号など、自分の覚えやすい数字を使うケースがほとんどだ。

図柄入りナンバープレートも申し込める

ユーザーが申し込めるのは数字だけじゃない。地域ごとの観光資源や風景をイラスト化した「地方版図柄入りナンバープレート」や、2022年4月18日~2027年4月30日の「全国版図柄入りナンバープレート」に加え、2025年12月26日までは「大阪・関西万博ナンバープレート」も交付されている。これらは発行の際に1000円以上の寄付をすればフルカラー、しなければモノクロと区別されているのがなんとも興味深い。

最後は背景のカラーについて。普通車が白色で軽自動車が黄色なのは今さら説明するまでもないが、これは自家用で事業用では普通車が緑色で軽自動車が黒色に変わる。海外に比べて「ダサい」と言われる日本のナンバープレートだが、希望ナンバーや図柄入りプレートなど遊べる要素は少なからずある。マイカーへの愛着を深めるツールとして活用してはいかがだろうか。

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